雨宿り FUJIFILM X Series face bookより転載

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【和の「写心」By Masaaki Aihara】
「雨宿り」茨城県
FUJIFILM X-T4 + Carl Zeiss Touit 2.8/50M



梅雨の戻りか、なかなか晴れない。夏空のダイナミックな作品は撮れずに待ちぼうけ。でもこんな時こそ、前回も書いたようにマクロレンズの出番だ。小雨降る夜明けの蓮の花の咲く公園に向かった。蓮は夜明けから朝8時ぐらいまでが見頃。光もそれくらいの時間の方が柔らかい。この日の撮影機材の香盤は、カメラはX-T4とX-H1、レンズはXF16mmF1.4 R WR、XF35mmF1.4 R、XF90mmF2 R LM WR、XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR、Carl Zeiss Touit 2.8/50Mだった。メインレンズはXF100-400mm。蓮の花の撮影は水辺なので、意外とポジションの制約が多い。そのため超望遠域まで可能なXF100-400mmが僕の蓮撮影の定番レンズ。また300~400mm域での圧縮効果で、花を幾何学模様化して狙うために用意した。XF16mmF1.4は最短撮影距離がハーフマクロ並なので、近づいて花をデフォルメしたクローズアップ効果と、明るい開放値でのボケを期待している。XF35mmF1.4はどんな時でも持参する鉄板レンズ。そしてXF90mmも明るい開放値でのボケを狙って用意した。そして必需品のマクロレンズはXマウント用のCarl Zeiss Touit 2.8/50M。




撮影はあっという間に1時間が過ぎた。ポツリポツリと雨が降る。傘が要らない程度の丁度良い雨だ。一息ついた時に花びらの間に緑色の点を見つけた。虫?よく見るとアマガエル。花びらの間で雨宿りをしている。(本当は花に集まる虫を狙っていたのかもしれない。オーストラリアでも蓮の花に集まる虫を狙い、鳥や魚が集まる。そしてその鳥や魚を狙いワニが集まるという食物連鎖をよく見かける。だからこそ、かの地では自分が餌にならないために水辺の撮影はXF100-400mmの使用がマストとなる)かなり低い位置にある花びらの間で、カエルさんは休んでいた。レンズをマクロに交換。そして膝よりも低い位置で、かつ湿地帯だったため寝転ぶことができず、バリアングルモニターを使用して撮影。こういう時こそ、バリアングル液晶が強い。日常とは異なるハイアングルやローアングルでの撮影は、今までにない視点をもたらしてくれる。そしてクローズアップにするとき、実は花はゆっくり揺れていることが多い。AFが外れたり、動体ブレすることもある。だからブレない、ボケないための安全策を取り、ISO感度を1000に設定し、高速シャッターで低速連続撮影をした。横位置で撮った後、花全体を入れての縦位置や、アスペクト比を変えての撮影などなど、なかなかないシャッターチャンスなので、心がお腹いっぱいになるまでシャッターを切った。そしてカエルさんの緑を柔らかく出すためにフィルムシミュレーションをASTIAに、カラーを-2に設定。滑らかな色の中にも鮮やかさを求めた。





まだまだ天気が悪い時こそ、晴れだとコントラストが強くなってしまい撮れないシチュエーションでは柔らかい色を求めて撮影するのがおすすめだ。そうすれば夏色の写真との対比も撮れるし、青空と入道雲になった時に、思い切って撮影ができる。天気が悪い、雨降りだ、そんな時はマクロレンズで足元の風景を見ると良い。お宝が見つけられるはずだ。1本手元に用意しておくと使える、遊べるレンズ。それがマクロ。望遠派の人も、広角派の人もぜひ手元に1本置いてほしい。きっとあなたの写真ライフを助けてくれるだろう。




相原正明撮りおろしの三和酒類様From OITA 「koji note」 風林光水  フォトエッセイぜひお楽しみください








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by masabike | 2022-07-20 17:34 | 日本風景 | Comments(0)
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