メメント・モリ  東京都写真美術館 


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恵比寿の写真美術館で「メメント・モリと写真」展拝見してきました。コロナでパンデミックと言われ、人々が日常に「死」を意識したことから生まれた写真展。日常 戦争 禍 人生の転機に存在した生と死の時間を取り上げた写真展。アジェ Wスミス キャパ 沢田教一  ダイアンバース そして藤原新也  でもやはり圧倒的な存在感と死への哲学を持ったのは藤原さんだった。 今回の写真展は 僕の個人的な視点では「藤原新也と同時代の写真家たち」という感じであった。

大学生時代に全東洋街道を見た瞬間の衝撃 そしてあこがれ。藤原さんのイスタンブールの冬の景色をまねたくて、真冬の小樽運河に行ったのを思い出した。もちろん撮影はコダクロームで。でも藤原さんのような「匂い」が撮れなかった

帰りにミュージアムショップで藤原新也さんのメメント・モリを買ってしまった。全東洋街道 印度行脚 アメリカとか持っていたが、メメントモリはもっていなかったので。藤原新也さん 写真も存在感があって素晴らしいが文章も素晴らしい。メメントモリの第1ページ 「あなた顔がないですよ」の1行 頭を殴られた気がした。自分自身で一番気に入っている、心に響いた言葉は全東洋街道のイスタンブールでの作品で、現地の娼婦?の方を撮った作品。写真も強烈だったが、その横の文章というよりもキャッチコピー「人間肉でしょ気持ちいっぱいあるでしょ」だ。これは自分の人生で人と出会うとき、人物を撮らせていただくとき、常に頭の中を走り回る言葉。藤原新也さんほど、文章を写真と合体させた写真家を僕は知らない。写真家というよりも哲学者の印象だ。でも写真も含めてアート全般 どの芸術も自己の内面表現、自己の哲学の表現である。それが無ければ、仏 作って魂入れずと同じである


 SNSが発達する前の写真家の作品 哲学とメッセージがしっかりしていた。だが悲しいことに最近はきれいなだけ うけるだけ 面白いだけ 珍しいだけ  カメラマンのキャラが面白い、なんか安い素人芸人さんの1発芸を見ているだけの気がした。濃厚な人情噺のような写真が少ない。だからこそ今回のような哲学を訴える写真展は、是非見て欲しい写真展

追申
個人的にもう1点 鶏卵紙での古い作品で ヨゼフ・スデックの聖ヴィート大聖堂の新しい部分の南側の作品が素晴らしかった




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by masabike | 2022-06-24 07:17 | 写真展 | Comments(0)
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