新緑清流図 FUJIFILM X Series facebookより転載

新緑清流図 FUJIFILM X Series facebookより転載_f0050534_08513058.jpg

【和の「写心」By Masaaki Aihara】
「新緑清流図」青森県 奥入瀬渓谷

FUJIFILM X-Pro2 + FUJINON XF35mmF1.4 R





GWも終わり、2月から続いていた過密撮影&イベントスケジュールも終わったので、のんびりと旅をしながら、この数年間にご無沙汰していたお客様や、友人・知人に会いに行く旅に出た。目的地は東北。乗り物はバイク。今回も20年以上連れ添った愛機BMW R1150GSで北の光と風を目指した。旅の目的の半分は2023年の春から初夏の撮影のためのロケハンだ。ロケハン中に、今しか撮れない光と影に出会う可能性もあるので最小限の機材は持って行く。X-Pro2とXF16mmF1.4 R WR、XF35mmF1.4 R、XF50mmF2 R WRと、いずれも単焦点だ。XF16mmF1.4は僕好みの広角の画角と被写体のデフォルメ効果。開放F1.4はいざという時に暗い室内でもOK。さらに、深い被写界深度は記念写真でも重宝する。そして万能鉄板レンズのXF35mmF1.4。あらゆる状況に対応してくれる銘玉で、Xマウントができて以来の長い友達。そして被写体の切り取りに欠かせないXF50mmF2。この機材のコンパクト性は積載量が限られるバイクや自転車での旅に最高だ。どうしてズームレンズを持って行かないの?と思う人もいるだろう。ズームレンズ、あまりの便利さに気分転換の旅を忘れてお仕事モードになってしまう。個人的に変なこだわりなのだが、旅の時のレンズは単焦点で、仕事のロケの時はズームを中心としながら単焦点と組み合わせる、と考えている。そしてX-Proシリーズはどのカメラも旅で光と影と遊ぶに適したとてもかっこいいデザインだと思う。僕は特にXF35mmF1.4をつけたときに一番かっこいいと思っている。






旅は東京から青森を目指す。バイクの旅は大自然の中を体ごと、空気を切り裂いて進んでいく。温度や湿度、風の香り、水の香り、木や森の香りに敏感になる。箱で囲われている四輪車との違いだ。ただ五体がむき出しな分、危険も多い。その分だけ五感が研ぎ澄まされる。新しい世界で新しい被写体を見つけるための旅には、研ぎ澄まされた五感は大切だ。奥入瀬渓谷に入ると水と新緑の香りがとても強くなった。そんな中、通り過ぎた木の辺りで何か違う空気の香りと色を感じた。バイクをUターンさせると、渓谷にそびえた大きな木の陰に春の花が咲いていた。ヤマツツジだろうか?バイクを停めて撮影をした。3本のレンズを交互に試したが、最終的に落ち着いたのは一番ベーシックなXF35mmF1.4。大切な出会いの瞬間、ロケハンだからといってとりあえずスマホで撮影する、といった妥協をしたくなかった。来年、本番の撮影に来た際には撮れないかもしれない、もしくは来年は来れない可能性もある。光と影との出会いは、常に宇宙の大いなる意思の導きだと思う。だからこそ出会ったときにその出会いを無駄にしないためにも、コンパクトなXとXFレンズを持ち歩き、いつでも作品を撮れるようにしている。ここで大切なのは、持っていることが苦にならないサイズ感だ。そして持っている喜びを感じられるのがX-Proシリーズ。だから旅ではいつも身に着けている。





 知人から聞いた話だが、かのブレッソンはいつでも、寝るときでさえもカメラを手の届くところに置いておいたという。だからこそ決定的瞬間が撮れたのだと思う。コンパクでかつ高画質、大伸ばしまで対応できるX-ProシリーズとコンパクトなXF単焦点レンズ群。あなたの日常の旅でも、そして人生の旅でも、決定的瞬間を写し撮ってくれるはずだ。だからこそ、いつでもそばに置いておいてほしい。
Photography by Masaaki Aihara





相原正明撮りおろしのいいちこでおなじみの三和酒類様From OITA 「koji note」 風林光水 大分の光と物語をお見せします


富士フイルムさんのX シリーズフェイスブックで 和の写心(毎週水曜日更新)を連載中。「イイネ」押してくださいね



ブログランキング応援クリックお願いします。応援たくさんしていただけるとたくさん写真がアップされます 笑
下のランキングバナーをクリックしてください。




by masabike | 2022-06-02 08:52 | 日本風景 | Comments(0)
<< 相原正明 タスマニア撮影ツアー 大型自動二輪 操縦技能訓練  >>