深山湖水図 FUJIFILM X Seriesより転載

深山湖水図 FUJIFILM X Seriesより転載_f0050534_10043361.jpg


【和の「写心」By Masaaki Aihara】
「深山湖水図」山形県 白川湖
FUJIFILM GFX100S + FUJINON GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR
新緑のまぶしい季節。でも意外と桜の撮影で完全燃焼してしまい、新緑を撮りそびれてしまう方も多い。
実は新緑こそ、GFX&Xシリーズのフィルムシミュレーションが最もパフォーマンスを発揮する季節だ。なぜなら僕が思うに、グリーンの色再現性能は全デジタルカメラの中でGFX&Xシリーズがトップクラスだからだ。グリーンは色再現が最も難しい色の一つ。輝く新緑は下手をするとプラスチッキーな緑になるか、あるいはくすんだ緑色になりやすい。だがGFX&Xは肉眼で見たままの、鮮やかではあるが、ギラギラしない緑色に再現できる。富士フイルムのコーポレートカラーがグリーンというのもあるが、グリーンの色再現では絶大なパフォーマンスを発揮する。特にGFX100Sの1億画素は、手前の水の中の木のグリーンを美しく再現しつつ、遠景の霧の中の薄いグリーンを再現しつつ、消えそうで消えない、喪失感も見事に表現してくれる。しかもこの写真は撮って出し、カメラのポテンシャルを100%信頼しての撮影だ。撮って出しのポテンシャルが強い武器のGFX&Xシリーズ。カメラの力を信じて、撮影後の画像処理に時間をかけるよりも、その労力を撮影現場にかけてほしい。
今回の作品は真四角だが、撮影後のトリミングによる処理ではなく撮影時にアスペクト比を1:1設定して撮影している。どうしても後からのトリミングでは画面の緊張感が欠けてくる。撮影時にフレーミングのギリギリまで追い込める豊富なアスペクト比を備えるGFX100Sは、作品制作、特に広告作品では強い味方になる。今、ある企業の広告をGFX100Sを使って真四角のフォーマットで撮影している。使用印刷サイズはA3ぐらいだが、広告は使用方法がキャンペーンの状況やクライアントさんのマーケティング戦略で大きく変わることもある。A3サイズで使用する予定の作品が急にB倍ポスターや、巨大なアドボード広告(駅やビルの屋上にある10メートルぐらいの広告)で使いたいとリクエストを出されることもよくある。そんな時に1:1のデータでも、巨大な印刷でハイクオリティに対応できるのがGFX100Sの特徴だ。GFX100Sを導入してから約1年。自分の作品作りでも活躍してくれたが、本領を発揮してくれたのは広告の仕事。毎回データを見るクライアントさんが驚愕している声が耳に残る。趣味やアートワークで使うのはもちろんだが、これからの広告写真ではGFX100Sなくしては、勝ち残れないかも知れないと痛感した1年だった。コロナ禍での厳しいビジネス環境で勝ち残る強い武器になるだろう。信じられない、と思うならぜひ一度使ってみると良い。GFXシリーズが新たな仕事の扉を開けてくれるはずだ。
Photography by Masaaki Aihara


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by masabike | 2022-05-07 10:04 | 日本風景 | Comments(0)
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