![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 今皆さんもご存じのとおり、メディアやSNSではロシアのウクライナ侵略の写真や動画であふれかえっています。スマートフォンとネットの普及でいままでのメディアだけの取材では知ることができなかった戦争の現実と悲惨さが、24時間 伝わってきます。もちろんフェイク動画や写真もあります (ある軍事経験者の方から聞いた話です。空挺部隊がウクライナに降下する写真か動画はフェイクだそうです。実際の現代の空挺部隊は深夜に5人ぐらいの小隊で降下するそうです。空一面に昼間広がり降下したら、ハイテク兵器で狙い撃ちで地上に降り立つ前に全滅だそうです。空一面に広がる落下傘あれは第2次大戦位までの話だそうです) でも戦争報道の現場のリアルな映像は、現地にいる普通の人の視点や悲劇の真っただ中にいる人々の中の声や心が世界に伝わり、反戦にとても有効だと感じます。 実は学生時代 僕はフォトジャーナリズムが専攻でした。小学生のころから、周りはべトナム戦争 冷戦 公害問題 安保闘争 労働争議 そんなことがとてもたくさんあり、それを写真と文章で世間に伝えたいと考えていました。なので新聞学科にも進学しました。当然あこがれはロバート・キャパであり、ディビットDダンカンであり、沢田教一でもありました。土門拳氏の筑豊の子供たちに影響されて、足尾銅山の廃坑の町にも撮影に行きました ただ戦争報道や、公害問題の写真を見た後は、このような事象について深く考えさせられると同時に心が重くなります。当時は70年代フォークの真っただ中、反戦歌も多かったです。でもやはり人々が口ずさむのは直球の反戦歌よりも、変化球の方でした。特に当時ピーター・ポール&マリーがはやっていました 戦争報道の写真、見ると反戦も考えるが心が重くなる写真、本当に人々はそんな写真を見続けてくれるだろうか考えました。自分でもそんな写真が撮りたいのかなと内観することが多くなりました。ちょうどそのころピューリッアー賞に、空港で捕虜となり無事に解放され帰還した兵士を迎える、親子の写真が受賞されたのを見ました。それまでの悲惨な写真 死体や燃え盛る町 逃げ惑う人々ではない、だれもが微笑みポロリと涙する写真。自分でもそんな写真が撮りたいなと思うようになりました。そしてあるジャーナリストの人から「多くの悲惨な写真は現状を伝えることもあるけど、カメラマンのピューリッアー狙いも多いよ」とも聞かされさらに考えるようになりました。 そのころ図書館で見ていたアンセル・アダムス氏の作品の撮影年度を見て驚いた。太平洋戦争の真っただ中に、アダムス氏は数々の名作を撮影発表していた。かたやのくには「贅沢は敵だ」「一億玉砕」と戦意高揚の映画やアートを発表している。この差に驚くとともに、きっとアダムス氏の発表した作品を戦争中に見て平和を意識された方も多いのではないかと考えた。そしてそのころ伊勢湾の海洋汚染を撮影した竹内敏信さんの作品も拝見して、やはり公害の醜さを突き付けられたと同時に、竹内氏の風景の作品もつきつけられた。最初その落差に驚いた。だがあくまでこれは僕の推測の推測で、竹内さんとお話したわけではないので推測の域と考えて欲しい もしかしたら、汚染された風土を見せるよりも、きれいな日本列島の風景を見せかつ後世に残すことで、多くの人々が、心なごみ美しさに感激し、この美しい風景を壊さずに残そうと考えてくれるのではないかと、竹内さんは思ったのかもしれない。そしてそのことがストレートに公害を写すことが環境への訴えよりも、きれいなものをより奇麗に自分の世界観で写し、だからこれを壊さずにみんなで守ろうとした方がより多くの人々に浸透するのではないかと考えたのかもしれないと、当時考察し、今でもそう思う。だからほかの多くの風景写真家の作品が、ただきれいな花鳥風月を追い求め、何か表面的なことと深いコンセプトを感じ得ないのに対し、竹内氏の作品が、表面の裏に1本太いコンセプトが通り、表面の美しさ以外を感じさせられるのだと思う。なので他の日本の風家写真家のかたが竹内氏の作品を越えられないのだと勝手ながら個人的にはそう思う 話は少しそれてしまったが、自分としてはこんな時だからこそ、あらためて平和だからこそ撮れる、人々の心が平穏だからこそ撮れる「Earthrait 地球のポートレート」を撮影し発表していきたい。そしてその旅の過程で出会った人々の笑顔も。どんな武器やスローガンよりも笑顔は最高の反戦への特効薬だと思うし、戦争ですさむ人の心を豊かにしてくれると信じている。写真家の方でも「こんな悲惨な世界を見たら撮る気持ちになれない」という方もいます。それもうなずけます。でもこんな状況でも、心を元気にして、落ち込む気持ちに打ち勝つ強いパワフルな写真を 元気300%を撮り生み続ける強い心と熱い気持ちがプロとしてあるべきだと考えます。 戦争の時だからこそ、心を平穏にできる作品を生み続けたい。戦争の時だからこと、心が元気になる作品を生みたい webでの写真のフォトエッセイが中心ですが、その中で作品と音楽とのコラボの配信があります 夜鉄をお楽しみになりたいかた 相原正明著 玄光社 夜鉄をご覧ください。夜鉄のすべてを書いています 相原正明撮りおろしのいいちこでおなじみの三和酒類 「koji note」 From OITA 風林光水 大分の光と物語をお見せします 富士フイルムさんのX シリーズフェイスブックで 和の写心(毎週水曜日更新)を連載中。「イイネ」押してくださいね webでの写真のフォトエッセイが中心ですが、その中で作品と音楽とのコラボの配信があります 夜鉄をお楽しみになりたいかた 相原正明著 玄光社 夜鉄をご覧ください。夜鉄のすべてを書いています 相原正明撮りおろしのいいちこでおなじみの三和酒類 「koji note」 From OITA 風林光水 大分の光と物語をお見せします 富士フイルムさんのX シリーズフェイスブックで 和の写心(毎週水曜日更新)を連載中。「イイネ」押してくださいね
by masabike
| 2022-03-06 07:01
| 写真アート
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プロフィール
1958年東京都出身。日大法学部新聞学科卒。7年半のサラリーマン生活の後、パリダカールラリーを目指し、そのステップとしてオーストラリアへバイクでの砂漠縦断に行くが、そのままオーストラリアの虜になる。
現在はフリーカメラマンであり、フレンド・オブ・タスマニア(親善大使)としても活動中。 メールはこちらにお願いいたします。 masabikejp@yahoo.co.jp 写真のテクニカル的な質問には、クライアントさんとの関係もありお答えできない場合がございます。ご了承下さい。 ※ サイト内の写真の使用ならびに無断転用を禁じます。 Copyright©MASAAKI AIHARA ![]() ↑ブログランキング参加中。是非クリックして下さい。よろしくお願いします。 ◆相原正明オフィシャルHP New Photography coming Masaaki Aihara Official HP Masaaki Aihara Face book Face book 友達申請の時は必ずコメントお願いいたします。コメントがないと商人いたしまねます。 *相原正明作品収蔵のタスマニアクレイドルマウンテンThe Wilederness GalleryのHP http://wildernessgallery.cart.net.au/cat/2047951.html ◆相原の大型作品が 4点展示されています。 2007.4.27 OPEN モダンオーストラリアン レストラン「Salt」 http://www.pjgroup.jp/salt/ 新丸の内ビル6F (東京駅丸の内北口) ◆ご希望がありましたら、下記『ライフログ』より相原の作品をご購入いただけます。 タスマニアの四季を9万カットの中から厳選した写真集「静かな場所」と、13年間のオーストラリア撮影の総決算DVD写真集「虹大陸」がございます。 ライフログ
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