国東半島・石仏 FUJIFILM X Series japan より転載


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【和の「写心」By Masaaki Aihara】
「国東半島・石仏」大分県 国東半島 両子寺(ふたごじ)
FUJIFILM X-T4 + FUJINON XF90mmF2 R LM WR
Xマウントが登場して10年を迎えた。あっという間の10年だった。当初のレンズはXF18mmF2、XF35mmF1.4、XF60mmの3本のみ。あの画角のレンズがあれば良いとか、もっと自分好みの画角が欲しいとか、ないものねだりをして開発者の方々を随分困らせた。だが、生まれたての初期レンズ群は今までの交換レンズの概念を書き換えるには十分すぎる性能だった。そして今では我が家には単焦点だけでもXF14mm、XF16mm、XF18mm、 XF35mmF1.4、XF56mm、XF90mm、Carl Zeiss Touitの12mm、32mm、50mmと9本ものXマウントレンズがある。さらにズームレンズ4本を加えて、これで自分の好みの画角の写真が撮れなければ、それは自分のセンスの問題だ。レンズの選択には好みの偏りが出てくる。被写体は何でも選り好みせず撮影する方ではあるが、意外と石仏は少なかった。今は神仏合体の地・国東半島を中心とした大分の風土のフォトストーリーを毎月撮影している。その結果、石仏を撮る機会が増えた。国東半島には日本の石仏の約70%があるとさえ言われている。そんな石仏を撮る時、XF56mmでは背景と石仏の圧縮感が物足りなく、もっと風景の中から抉り出した雰囲気を出したいと感じる。そんな時に使用頻度がアップしているのがXF90mm。正直、今まで使用頻度は所有するXFレンズ群の中で低い方だった。少ない理由はレンズの性能のせいではなく、自身のワーキングディスタンスと被写体との関係だった。XFレンズの中でも一際エッジの切れが良いXF90mm。石仏などの石の表情を切り出すには素晴らしいレンズだ。そして何よりもコンパクト。手に吸い付くようなホールド感。今では国東半島と大分でのフォトストーリー撮影にはマストのレンズだ。フラットになりがちな光の中から被写体を切り出す描写は秀逸だ。XF90mmはフルサイズ換算で137mm相当。過去、多くの銘玉が存在していた画角だ。その中でもXF90mmは間違いなく21世紀の銘玉の一つとなると確信している。実は最近、我が家のリビングにはXF90mmを装着したX-H1が常にスタンバイしている。理由は我が家に来た2匹の猫の坊ちゃんたちの撮影のためだ。やや光量不足となる室内で、明るい開放値。猫に警戒されないワーキングディスタンスが撮れるXF90mmは撮影の決め玉だ。我が家の猫さんたちは保護猫で、家にやってきて半年経つが、まだ少し警戒心が取れていない。そんな坊ちゃんたちを不安がらせずに撮影し、猫の毛の繊細に再現する性能はまさしくFUJINONレンズだった。これから春になり、寺社仏閣や山の中の石仏巡りに丁度良い季節。そんな時におすすめなのがXF90mmだ。もちろんお寺の庭で猫さんが遊んでいたら、素晴らしい猫の表情も撮ってくれるはずだ。お持ちの方は改めてXF90mmのポテンシャルを楽しんでほしい。まだお持ちでない方は、春の新しい光の装いだと思い、新たにご自身のラインナップに加えていただけるととても嬉しい。新しい季節に新しいレンズ、気分も高揚して気持ち良い作品が撮れるはずだ。連載のタイトルの通り、写真はまさに写心だ。
FUJINONレンズ群を使って撮影した、大分のフォトエッセイは、本格焼酎「いいちこ」でおなじみ、三和酒類様のWebサイト「koji note」内の 「from OITA」で連載しております。
撮影はすべて相原の撮りおろし、且つ撮って出しです。毎回、XとGFXでお届けする大分の光と影と色をお楽しみください。
Photography by Masaaki Aihara



webでの写真のフォトエッセイが中心ですが、その中で作品と音楽とのコラボの配信があります




夜鉄をお楽しみになりたいかた 相原正明著 玄光社 夜鉄をご覧ください。夜鉄のすべてを書いています


相原正明撮りおろしのいいちこでおなじみの三和酒類 「koji note」 From OITA 風林光水 大分の光と物語をお見せします


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by masabike | 2022-03-02 17:44 | 日本風景 | Comments(0)
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