FUJIFILM GFX50S+FUJINON GF120mm
ETERNA Mode
画家の方はパレットに用意した多くの絵の具を使い自分の色を生み出す。ならばフォトグラファーはカメラが用意した色のモードを使いこなし自分の色を出す。そのためにはパレットとなるカメラに多くの色が存在しなければならない。FUJIFILM GFXそしてXシリーズは多くの色のフィルムシミュレーションが用意されている。そしてそれをもとに現場でWB 彩度 トーンの微調整をして自分の好みの色の世界に近づけ、最後はプリントするプリンターと話し合いながら最後の仕上げをして自分の世界を創り上げていく。
今回の花はETERNA。しっとりした花の質感となまめかしさを出したかったので、色をおとなしめの湿度ある存在感にしたかった。そして最後に彩度を少しだけあげて艶やかさを表現した。こう書くと最初からRAWで撮り画像処理で色を作ればよいという人もいるはず。それももっともだ。だけど、よく考えたら自分は色づくりのプロではない。大学院や研究室で色の再現を専門的に学んだダクターで、且つ絶対音感と同じような絶対色感を持つ人間ではない。人間は右目と左目で見る色が異なり感じているから、物が立体的に目たり奥行がわかると、色の専門家たちは言う。それは僕には識別できない。
ならば何十人の色の専門家たちが莫大な時間と労力と資金を投じたフィルムシミュレーションに依存する方が間違いないと考える
下手に調味料と香辛料を混ぜてまずいカレーを作るよりも、メーカーのカレールーを買いそれに自分の好みの味をつけ足したほうがはるかに上手くいく。それと同じだ。画像処理で悩む時間と労力はカメラのフィルムシミュレーションに任せて、その神経と時間は撮影現場に費やすそれが僕の持論
追申 ある被写体を仮にプロビアモードで撮影していたとして、異なるフィルムシミュレーションにする場合は、露出 トーンコントロール WBも調整する必要がある。色の表現が変わればそれに付随する、明るさ 再度 色温度 トーンのすべてが変化する。それを調整して撮影しないと、フィルムシミュレーションを完璧に使いこなすことはできない
単にカメラのスペックだけではなく、カメラの色づくり 色の訴求を解説しているMOOKはこの本しかないと思う
ぜひ年末年始見て読んで欲しい1冊です
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