FUJIFILM X Series facebookより転載 北国秋色図

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【和の「写心」By Masaaki Aihara】
「北国秋色図」北海道 三国峠付近
FUJIFILM GFX100S + FUJINON GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR
写真を撮る時の目的は3つ。1つ目は自分の作品として、自分の思うままに、自分の世界で撮る時。そういう時には思い切りわがままに撮る。2つ目はWORKというべきか、クライアントがいて、クライアントの目的に応じて撮る仕事や、広告や雑誌等のメディアの仕事。これはクライアントの意見が最優先。クライアントの望みを100%満足させること。この場合は自分の世界観や意志は二の次となる。時には自己を抑えて、己を撮影マシンに徹底させる。そして3つ目はストックフォトエージェンシー用。もしかしたら聞きなれない単語かもしれない。たとえばテレビやwebで写真画面右下に写真©XXX社と出てくる写真を見たことがあると思う。あれは写真をフォトグラファーから預かり、イメージを探しているお客様に写真を貸し出すストックフォトエージェントの名前だ。エージェントから借りて使うお客様は不特定多数。目的も、webから超大型のビルボード広告まで多種多様。そのため、「この写真をビルの壁面一面に大きく使えますか?」と聞かれても大丈夫なような画質も求められる。当然高画質、そして画像処理をしなくても使える画質色設計が喜ばれる。そしてお客様のご要望に応えやすい写真、あるいは写真家はどんどんリクエストが入る。特にストックフォトでは使用頻度の高い写真と写真家は優先セールスリストに入り、さらにリクエストが増える。それは販売数という数字でドラスティックに浮かび上がる。そのためには不特定多数のお客様のあらゆる要望に応えるための画質が必要だ。




現在僕はGFX100SとGFX 50Sを使っている。写真展やSNSで「ラージフォーマットは必要ですか?」と聞かれることがある。答えはYes。プロと呼ばれるフォトグラファーであればクライアントのいかなる要望も満たさなければならない。広告やストックフォトエージェンシーの依頼主は、ありとあらゆる条件を要求してくる。依頼に対して「僕のカメラでそのサイズには耐えられません」と答えたり、クライアントから「写真を入稿した後、画像処理が大変だったよ」というコメントがあることは、「次は君の指名はしないよ」あるいは「君はストックフォトのおすすめリストから外すよ」というシビアな意味を持つ。





当初はパンフレットかweb広告用に撮影やあるいはストックフォトからセレクトしたけど、やっぱりB倍のポスターにも使いたい。そんな時に「あれ、小さいサイズで見たときは良かったけど、大きく引き伸ばしたら質感が足りないな」なんて言われないために、ありとあらゆる使用条件を想定した結果、GFXを選ぶことになる。
もしあなたがどこかのレストランで料理を頼んだ時、思い通りの料理が出てくれば「まぁ、満足かな」と思うだろう。一方少しでも不満があった場合、それが80点や90点だったとしても「期待を裏切られた、おいしくない」と感じる場合もあるはず。でも満足し、良い意味で期待を裏切られると「素晴らしい、またこのお店に来よう」そう思うはずだ。写真家も同じ。クライアントやストックエージェンシーなどのお客様に写真を選んでいただき、使っていただいた時、「こんなにすごい質感描写見たことない」「こんなにディテールが緻密とは思わなかった」「引き延ばした印刷物が本物以上」そんな声をいただけるように、僕はラージフォーマットのGFXシステムを選ぶ。そして撮った作品への満足感の声は、広告では次のコンペにも声がかかる御指名リスト入りに、ストックフォトでは大きな次のオーダーに繋がることになる。



今もある企業のシリーズ広告を撮っているが、クライアントの制作サイドから「撮影はGFXとXでしてほしい」という機材指名があった。それほど広告やストックフォトの世界では、GFXそしてXのバリューは大きく浸透しつつある。フィルムだけの時代、プロの証は中判フィルムサイズのカメラを持っていることだった。だが今は違う。ラージフォーマットのGFXを持っていることがプロの証の1つとも言えるだろう。プロと呼ばれる仕事をするならば持っていて当たり前だと感じてほしい。それはモータースポーツのレーサーなら必ず持っているサーキットライセンスのようなものだ。プロとして仕事をするライセンス。それがGFXのラージフォーマットシステムだと僕は考えている。


相原正明撮りおろしのいいちこでおなじみの三和酒類様 koji note From OITA 大分の光と風と水をお見せします



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by masabike | 2021-11-18 08:14 | 日本風景 | Comments(0)
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