写真は時間と思いでのタイムカプセル

FUJIFILM X-T1+FUJINON XF16mm 16-55mm

昨年の7月にタスマニアのホームステイ先の長女　メーガンに赤ちゃんが生まれた。だが残念ながらコロナ禍でオーストラリアに入国できないので写真でしか会えていない。コロナが落ち着いたら再開して、ファミリーフォトを撮ってあげたい

6年前　僕はメーガンの結婚式を撮影した。式だけではなく下準備から撮影した家族のドキュメンタリー。一番写真が写真としての使命を果たす時だからこそ大切に時間をかけて撮影させていただいた｡そういえば先週日曜日　神宮外苑でお茶をしていたらブライダルフォトの撮影現場に遭遇した。奇麗な並木道と幸せそうな新郎新婦。ハンバーガーをかじりながらボーっと眺めていた。だが、何か気になる。どこかおかしい？？。　新郎新婦をもう一度よく見る。何も不思議な事　変なことはなく幸せそう。同行しているウエディングディレクター、良くテキパキ動いている。問題ない。残るは・・フォトグラファー。この人が大問題。ミドルクラスのフルサイズミラーレスだと思うカメラで撮影しているのだが、まずカメラの構え方が不安定というか通り越して素人？　あと撮っているポジション　それから動きが新郎新婦に対して遅すぎる。

もうこれを見ただけで仕上がりの写真が想像できる。そして予想外れの写真を見た新郎新婦さんの顔がかわいそうなぐらい目に浮かぶ。思わず　僕が代わりに撮りますと言いたくなった

撮っているフォトグラファーは20代の女子。雰囲気は私　いけてるプロのフォトグラファー。でも構え方を見ればすぐわかる。これはどの商売でもそう。バイクでもライディングフォームを見るだけでできるやつか、へたくそかすぐわかる。きっとネットで登録してきたフォトグラファーなのではと推測する。なんかプロとしてのスキルとプライドが低下している気がする。

昨日も　テレビで会社にこだわらず趣味のカメラで副業で、会社に依存しないライフスタイルというのを放送していた。撮った写真もON AIRされていたが「写っているよね」レベル。これでお仕事するの？という感じだっ。でもこれを見た多くの視聴者が「おっ！！俺でもできそう」と自称プロのフォトグラファーになるのだろう。お江戸のカフェでは良く自称フォトグラファーの人たちがたむろしているところがある。きっとこうゆう仕事をしているのだろう。下積み時代　広告制作プロダクションで、簡単な撮影に行くので、何かのために「フォトグラファーという名刺を作ってほしい」とチーフADの女性に頼むと「ふざけるな　バカやろー　モデルルームのライティングもまだ一人前にできない、代表作もない、個展もしていない、まだただのカメラオペレーターだろう　フォトグラファーなんて名刺持つのは100年はやい」と怒られた。それから3年後　NECのプロモーション撮影でシドニーに行くとき、先ほどのチーフADの女性から「海外ロケだとフォトグラファーの名刺必要だろう、最近は写真らしくなってきたので名刺でも作るか？」と言われとてもうれしく思ったのを覚えている

今日もお昼ご飯は、ご近所の有名ラーメン店でのランチ。でも決して家でラーメンを作ろうと思わない。なぜならお店と同じ味にならないから。これはお寿司も　天ぷらもみな同じ。プロの料理人さんが作るのと同じものが作れるわけがない。これは写真も同じ。プロがプロとしてきちんとした仕事の作品を仕上げないから素人でも、少し独学で勉強したら撮れるという勘違いが起きる。その結果　こんなはずではなかったトラブルが増えている。仕上がった写真を見てのトラブルはよく聞く。それで、しりぬぐいを頼まれる本当のプロがいかに多いかもよく知っている。

本当のラーメンが食べたかったらラーメン屋さんに行くように、ネットでプロの写真家を頼むほど怖いことはないです。インスタントラーメンしか作ったことない人に、披露宴のフレンチのフルコースを頼むようなものです

写真は時間と思い出のタイムカプセルですとりなおしがききません

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