FUJIFILM X-T4+FUJINON XF16-55mm
GWは時間があれば散歩でした。近所の公園や川沿いを中心で、あまり人気の公園とかは避けていました
今回も王子の豊島団地界隈を散歩しました。
昨年のコロナ禍依頼散歩はとても多いです
普段見ている街でも歩いてみるいろいろなものが眼に止まります。その中で一番関心は住宅並びに建築です。家内が建築関係の会社にいるせいもありますが。
もともと僕がいた広告代理店は創芸と言い、不動産広告に特化していた珍しい代理店です。なのでオーストラリアを撮り始めて33年目ですが、不動産広告にかかわって考えたら40年です。驚きです
なのでマンションとか見ると日当たりとか施工ゼネコンとか 周辺環境 駅まで徒歩圏かバス便か考えてしまいます。
戸建だと、在来工法か2×4か、コンクリートパネル住宅か あるいは輸入住宅か、注文木造住宅かなどなどまさに職業病です
不動産は普通の人々にとっては、一生でいちばん高い買い物か、あるいは毎月大きな出費の賃貸ものになります。でも恐ろしいことにほとんどの不動産物件あるいは注文住宅は青田売り つまり図面とモデルルームあるいはモデルハウスだけで、下手をすると1億円越えの買い物をさせるわけです。なのでイメージだけで売る不動産広告はとても大事な存在です
パンフレットや広告のイメージ、そしてネーミングもそうです。僕も代理店の時には、そのイメージ戦略をしていました。少しでも物件名をよくするために古地図から昔のいわれとかも探します。そして写真は残念ながら女性&主婦層がターゲットです。なぜなら男性は住宅決定権は持っておらず、ほとんどの購入者は女性の一言で決めています。だから女性がいちばん気にするキッチンとキッチンからリビングへの動線まわりの撮影に一番時間とお金をつぎ込みます。男性の書斎はおまけで撮影するぐらいです 笑
そして売買金額が高額なので、公取の広告への規制も厳しいので、そこら勉強しておかないと、虚偽の広告で訴えられます。
代理店の時 スタジオのボスで不動産広告の撮影では神様と言われたTさんという方がいらっしゃいました。その方にあるとき、モデルルームのライティングに関しての質問をしたときに「相原君 一番大切な撮影は自然光で撮る環境写真 主婦の人はその写真を見て、私が住んだらかっこいいかもと考えるから、じっくり街を隅々まで観察して、環境写真を撮る事。これはほかのすべてのジャンルの撮影にも当てはまるから、自然光でじっくり観察 覚えておいてね」と言われたのを今でも明確に覚えている
風景撮影で、小さな被写体 他の人と異なる視点と被写体を見つけられるのは、この時の助言と不動産広告のたまものだと思う
物件が売れなければ広告が悪い 写真が悪いと言われる。だから毎回背水の陣の真剣勝負。
でも自分が広告をしたり、撮影をした街やマンションが売れるととてもうれしい。なぜなら人生で一番高い買い物を自分たちの広告企画 あるいは写真で買ってくれたことは、広告屋冥利に尽きる。これからも不動産の仕事はほこりを持って続けていきたい
僕が広告に参加した物件あるいは建物の広告です。もしかしたらSNSをご覧いただいている、皆様のお家も僕が広告あるいは撮影したものがあるかもしれません
その場合はいつか、建物にサインしに伺いますね 笑
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