写真家の在り方 稲垣徳文氏

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先日 奈良の又兵衛桜の撮影の時に偶然に、写真家の稲垣徳文さんにお会いした。

もうだいぶ前から富士フイルムさんのXシリーズのお仕事を通じて懇意にさせていただいている。
ちょうど1年前 東京で彼が8×10のディアドルフで撮影したアジェやニエプスを巡る旅の展覧会を拝見した

丁度コロナの緊急事態宣言が始まったときだった。作品はとても静かな中に鋼のような力強さのある作品だった。信念とこだわりのある作品。昨今のその場の受けだけの良いデジタルネット系の写真家もどきの方に見ていただきたい。何が大切かを表現している。昨年の展覧会は2度拝見させていただきました

作品はアジェやニエプスが見ていた光をほうふつさせられました

実は彼の作品はフィルムの大判の中の王様8×10(エイトバイテン もしくはバイテンと呼びます)で撮るだけではなく、さらに表現するための鶏卵紙という昔のタイプの印画紙をみずから造り上げるこだわり。すごいです。 彼のプライベートな部分はよく存じ上げないのですが、カメラ以外にも三脚 fashion 車にとてものそのこだわりが良く出ていると感じます。ともかく彼の作品作りのために鶏卵紙の製作等を拝見すると、まだまだ自分のこだわりと努力は甘いなと痛感させられます


昨今 うけねらいのカメラマンが増える中、自分の作品とはどうあるべきか、どのように表現するか。そのストイックさがとても素晴らしく、且つそれが作品に現れていました。久しぶりにカメラマンではなく写真家にお会いできたという感じでした
本日最終日ですが

大阪 ギャラリー ソラリスで「稲垣徳文写真展 鶏卵紙のパリ」を開催しています。ご本人も在廊されているはずです。ぜひぜひご来場ください

ブログの写真は昔の富士フイルムさんの大判レンズの広告にあった、リチャード・アヴェドンと8×10風に撮らせていただきました

稲墻さんこれからも素晴らしい稲垣ワールドお見せください



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又兵衛桜をディアドルフで撮影中の稲垣さん



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おだてられるとたくさん撮ります 笑

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by masabike | 2021-04-04 08:33 | 写真アート | Comments(0)
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