コロナ禍の写真展 写真を見るもの

コロナ禍の写真展 写真を見るもの_f0050534_08430408.jpg











コロナ禍の写真展 写真を見るもの_f0050534_08430859.jpg
























コロナ禍の写真展 写真を見るもの_f0050534_08432077.jpg


























コロナ禍の写真展 写真を見るもの_f0050534_08434590.jpg

























コロナ禍の写真展 写真を見るもの_f0050534_08420514.jpg


























コロナ禍の写真展 写真を見るもの_f0050534_08420843.jpg

























コロナ禍の写真展 写真を見るもの_f0050534_08421031.jpg
























コロナ禍の写真展 写真を見るもの_f0050534_08420266.jpg

コロナ禍での写真展

124日に終了した Katachi写真展。大変な社会状況下であるにもかかわらず、多くの方が感染対策をしっかり施してお越しいただいたことに改めて頭が下がります。そして全国各地の皆様からクライドファンディングを通じて、写真展をご支援いただけたことに、自分の作品にこれだけ多くの方が気持ちを寄せていただいている大切さを感じました。そのために今回のクラウドファンディングで余力が生まれたことで慢心せずに、次に向かうステージに攻めの姿勢 攻めの創作活動につなげる所存です

今回のkatachi写真展 今までと違う流れを2つ感じ取ることができました。1つは2030代のお客様がとても多かったこと。もう1つは写真そのものを見に来られるお客様がとても多かった。この2つです

 1つ目の20-30代の方が多かった点。これは原宿表参道と言う土地柄、特にピクトリコギャラリー周辺は日本一のヘアーメイクサロンの激戦地ということもあると思う。そして今インスタ映えが終わり、静かで大きなモノクロームの流れが20~30代に浸透し流行りつつあること。何人かの若い人がハッセルやNikon Fなどのフィルムカメラでモノクロをフィルムを詰めてきたこともそれを感じさせてくれました。あとアート系ギャラリーやファッションの情報発信基地もあることも若い世代の来場を上げています。またカメラメーカー系ギャラリーではないところを見て回る人たちもいるので、そうゆう効果だと思います(美術関係のキュレーターさんはデジタルになり、メーカー系ギャラリーを見て回ることから離れています。それはデジタルになりメーカーギャラリーの写真展の多くが、作品から作例化 お手本化していることにあるといわれました)

そして大きなことが2番目の写真を見に来ていただけたお客様がほとんどでした。今回はカメラは3メーカー レンズは5メーカーの多岐にわたりましたが、カメラやレンズ あるいは絞りなどのデーターを聞いてこられたお客様は2週間の会期中にわずか3人だけでした。これは写真家としてとてもうれしいことで、見ていただきたいのは自分の世界観 内面宇宙です。そしてピクトリコさんのギャラリーの箱をどのように3次元的に演出するかということです。写真のセレクションとレイアウト、そして音響効果などなどで、本来見ていただきたいものをじっくり見て味わっていただけたことです。

写真展も半分はスタジオで撮影した身近な野菜。およそコンテストやカメラ雑誌の作例に出るものとはかけ離れたもの、どちらかと言えばコンテンポラリーアート系に振ったもの。なので、コンテストマニアの方やカメラマニアの方が来なかったのだと思います。その分 お越しいただけたお客様と、撮るときのコンセプト セレクションの流れ どうして野菜を撮ることになったかの理由など、作品と写真展の背後にあるものをゆっくりお話しできました。

例えばピカソやダ・ビンチの展覧会を見にって、誰も彼らが使っていた筆や絵の具あるいはキャンバスの話はしないと思います(ただしキュレーターの人たちはそうゆうお話をしているときもあります。研究者ですから) ただ写真展に関しては今まで特にネイチャー系と呼ばれる写真展は、どうしても話が筆や絵の具のことになりがちでした。

自分自身で海外で個展をしたときはお客様からの質問と会話のほとんどが、作品コンセプト 内面世界 視点この3つでした。これはお隣韓国で開催したときも同じでした。今まで日本での個展での多くが「絞りは?」「撮影場所は?」「カメラは?」「レンズは?」「レタッチしているの?」でした。毎回作品の世界観ではない話に、少し悲しくなっていました。どうも日本だけが世界の中で写真展に関してもガラパゴス化している気がしました。ですので今回はきちんとした写真展ができてとてもうれしかったです。コロナ禍ということで、より作品を見たい 写真を感じたいという、写真好きなお客様 アート好きなお客様が中心でとてもうれしかったです。そういう意味で今回の写真展の開催を決めた理由の1つ「写真がみんなを元気にする心のワクチンになればうれしい」が実現できたと思います。


もちろんカメラ好きの皆様とカメラ談義も楽しいですが、写真展の時は写真を楽しみカメラの話ではなく写真の話が楽しめるのがいちばん写真家としてはうれしいです。次回 写真展もまた写真の話が楽しくできる写真展を開催したいと思います。皆様どうぞよろしくお願いします




富士フイルムの色のノウハウは画質完全読本(玄光社刊)をご覧ください。GFX&Xの色のノウハウが詰め込まれています


できれば下の「人気ブログランキング」をポチしてください
ランクキングのポイントが上がります
別に課金されたり、何か請求が来たり エキサイトから広告が来たりするわけではありません。単に僕のサイトに何人来たかのポイントがランキングに加算されるだけです
ご安心を。ポチしても僕がお家や職場にお伺いすることもありません

おだてられるとたくさん撮ります 笑

富士フイルムさんのX シリーズフェイスブックで 和の写心(毎週水曜日更新)を連載中。「イイネ」押してくださいね









by masabike | 2021-02-08 08:50 | 写真展 | Comments(0)
<< 渡良瀬遊水地 鉄塔by Nik... Sun rise to Sun... >>