














FUJIFILM X100
2011年1月 小さな宝石のようなカメラを懐に忍ばせて、僕は冬の津軽を目指し旅に出た
鉄道 食べ物 風景 人物 冬の津軽を取り巻くすべてを撮ろうと。そして日本ならではの冬の旅情の写真を撮ろうと
忍ばせカメラはFUJIFILM X100 まだ発売前の極秘撮影。しかも富士フイルムが初めて高性能プレミアムカメラを出す。そのプロモーションで選んだのが津軽。理由は寒さと雪。せめて日本の東北の冬ぐらいではきちんと動いてほしい。そして雪の白がどれだけきれいに映るか、それを試したかった
答えはすべてパーフェクト。雪がこれほど、白く色にじみがなくjpegで撮れたデジタルカメラは初めて見た。
いまでこそFUJIFILM Xシリーズは、そのブランドも パフォーマンスも世界のフォトグラファーの絶賛の的だが、2011年誰も知らない。
それからしばらくして発表会。
多くのカメラ好き 写真好き そしてメカマニアの人気の的になったFIJIFILM X100
だが同業者や他のメーカー人たちの評判は厳しかった。所詮 感材屋さんのカメラ レンズ交換もできないカメラでプロの満足感を満たすなんて無理だよ。周囲からは厳しいコメントをいただいた。「相原さん Xと心中するの?」「悪いこと言わないから、Xがこける前に逃げたほうがいいよ」などなどである
確かにまだまだの部分もあった。でも一番難しく 一番 数値化できず 一番正解がない「色」が完成されている。だったら簡単かもしれない、そう僕は思った。あとは数値化されているスペックをエンジニアの人が経験を積めば追いつけるはずだと。フィルムと同じ感覚で色を撮れるカメラ。まさに理想のカメラだった
あれから10年 レンズ交換式のXシリーズも、レンズもそろう。そしてラージフォーマットのGFXシリーズも出てきた。さらにGFX100では4億画素実現。絵造りではこのシリーズん右に出るカメラはないと思う。写真家は絵が欲しい。自分の心に見える絵が撮れるならば、悪魔に魂を売ってもよいとさえ思う。この10年 理想の絵作りができるようになったカメラ それがFUJIFILM X&GFXシリーズだった。その陰にたくさんのエンジニアの人の努力がある。大変という言葉でかたづけるにはあまりに安易だが、本当にたくさんのことをトライし解決してくれた。だめかもしれないと陰口をたたかれたカメラシステムが、今や世界を席巻するX&GFXになった
10年間本当に皆様ありがとうございました。お疲れさまでした。
このカメラで、デジタルカメラで初めて写心が撮れるようになりました
相原正明写真展 katachi クラウドファンディングの詳細はこちらをご覧ください
できれば下の「人気ブログランキング」をポチしてください
ランクキングのポイントが上がります
別に課金されたり、何か請求が来たり エキサイトから広告が来たりするわけではありません。単に僕のサイトに何人来たかのポイントがランキングに加算されるだけです
ご安心を。ポチしても僕がお家や職場にお伺いすることもありません
おだてられるとたくさん撮ります 笑