光あれ FUJIFILM X Series facebookより

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「光あれ」北海道 屈斜路湖 美幌峠より望む
FUJIFILM GFX 50S + FUJINON GF23mmF4 R LM WR
みなさま、2021年あけましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願いいたします。2021年はXシリーズにとって、とても大切な年。なぜなら、Xシリーズ生誕10周年。今から10年前の1月の頭、僕はまだ生まれたばかりで発売前のX100を持って津軽半島を旅していた。それまでのデジタルカメラで最も不得意とされた、雪の描写がどう撮れるか?そのテスト撮影で津軽を訪れた。結果は、それまでのデジタルカメラの描写の常識を覆すポテンシャルだった。それと同時に空の階調の美しさも強く印象に残っている。冬晴れの空のブルーの階調、いまでも僕には忘れられないほどの描写だった。それが小さなレンズ固定のボディから表現されるとは信じられないほどだった。ロケの帰り道、早くレンズ交換ができるモデルが欲しい、自分の望む画角が自由に手に入るモデルが、と思った。もっと大型のセンサーで、フィルムの大判と同等の描写でこの色再現だったら、それまで撮れなかった世界が撮れる。そう考えて東京へ帰る車のハンドルをワクワクしながら握っていたのが昨日のことのようだ。
美幌峠から見下ろす屈斜路湖の夜明けは毎回ドラマチック。そして相性が良いロケ地。X-T1のカタログのロケ地にもここを選び、作品をカタログに採用していただいたラッキーポイント。この日も事前の天気予報と異なりドラマチックな雲と光の朝だった。日の出までは闇の世界だったが、太陽が一瞬顔を地上にのぞかせるだけで世界が変わる。1988年ウルル(エアーズロック)の空撮で、夜明け前の砂漠をヘリでホバリングしていた。太陽が地平線に現れた瞬間、世界が変わった。まさに天地創造の一瞬だった。闇の支配する無の世界から、光の出現で、命満ち溢れる彩の世界へ変身した。
旧約聖書の天地創造の「光あれ」を書いた人は、空から地上を見下ろしていたのだろうと思ってしまった。この日の美幌峠も同じだった。光が射すと、大地のディテールが浮かび上がる。GFX 50Sの5140万画素は、大地の表情を肉眼以上にとらえてくる。プリントしたら3Dではと思わせるほどの解像力だ。だが、写真の神様はフォトグラファーをより高みの映像の探求に向かわせる。GFX100では4億画素の撮影を可能とした。これはアーカイブ等の撮影で、卓越したポテンシャルを発揮することが証明されている。ランドスケープではどうであろうか?岩や木の質感、あるいは建築物の微細なまでの描写、手で触れるのではともわせる描写が欲しくなる時がある。特にオーストラリアの4億年の歳月が生み出した奇岩群、バングルバングルなどはまさに条件さえ整えばGFX100の4億画素が、そのポテンシャルをいかんなく発揮する場所だと思う。積み重ねられた地層が作り出す繊細な模様の再現は、画素力が勝負だと感ずる。
2021年、Xシリーズ10周年の年。GFXシリーズを使い、より高みの作品、見た人がそこの場所にいるかのような臨場感のあるランドスケープ作品を造り上げたい。そして今年は力強く新しい希望の光がこの作品のように世界に降り注ぐことを祈りたい。これからも力強く楽しい作品をGFX&Xシリーズでお見せしたい。どうぞ今年も皆さま宜しくお願いいたします。




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by masabike | 2021-01-06 17:14 | 日本風景 | Comments(0)
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