今年最後のFUJIFILM X Series 和の写心 より転載

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【和の「写心」By Masaaki Aihara】
「冬至落陽」東京 お台場
FUJIFILM X-H1 + FUJINON XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR
東京にいるとき、自分の作品撮りで建築物を撮ることが多い。最近はベイエリアにあるキリンにはまっている(キリンとはコンテナ船のコンテナの積み下ろしをする超大型クレーンの愛称)。 
冬至の日、このキリンに重なる太陽が撮りたかった。この1年、大きく社会生活が変わり、オーストラリアロケにも行けないというか、第2の故郷に帰れない日々だった。そのたまった思いを冬至の太陽の光にぶつけた。冬至は1年で一番昼間の時間が短い日。どこか寂しいとか暗いイメージを持つ人もいるが、僕は違う。この日を境に再び太陽のパワーが増していき、昼間の太陽が支配する時間が夜の闇に対して、1日1日とテリトリーを広げて輝きを増していく記念日だ。その太陽のエネルギーをXのセンサーに閉じ込めたかった。2020年は激動と言う言葉だけで簡単に片付けられない、人類の歴史に刻まれる1年だと思う。その2020年冬至の日、太陽の強さがこの日を境に増すとともに、人類の希望が増していく、そんな気持ちを込めた写心。前に突き進もうという自分の心を写し込んだ写心。
12月初頭、僕は13組の家族の笑顔を東京・丸の内にある富士フイルムイメージングプラザで撮らせていただいた。富士フイルムのお正月年賀状イベントの撮影だった。コロナ禍で会えない家族や、おじいちゃんおばあちゃん、そして友達に年賀状で笑顔を届けようという企画だった。多くの応募者の中から抽選で選ばれた13組のご家族。僕はGFX 50SとX-H1で2020年最高の家族の笑顔と、ファミリーアーカイブを撮らせていただいた。撮り終わり、モニターに映る家族写真を見ていただいた時の皆さんの笑顔と、眼の輝きを僕は一生忘れない。写真家になってよかった、撮らせていただいてよかった。そう思った瞬間でもあった。そして動画ではない、1枚の写真に込められた、写真の力と言うのを改めて教えられた。1枚の写真に凝縮された家族の笑顔の瞬間。これに勝るものはない。まさに“Photo Is”だった。
2020年、多くの人が大変な経験をした。でもそんな時に、たった1枚の写真が心を元気にしてくれることもあることを、改めてお客様から教えていただいた1年でもあった。
今年もGFXとXシリーズでいろいろなジャンルを撮らせていただいた。東北の雪景色やパリのスナップ、信州の山並み、桂花團治師匠の高座、奈良の又兵衛桜、ステイホーム中の野菜やバイクのパーツ、路地裏散歩写真、グルメ、水連、夏のかなとこ雲、新幹線、北海道、上高地、乗鞍高原や東京の建築。そしてなにより、我が家の新しい家族になった猫のラッキー。広大な作品から我が家のファミリーヒストリーまで、GFXとXシリーズは僕の眼となり、2020年の相原正明の写心を記録してくれた。来年2021年も僕の心に見えたものを形にしてくれるはず。GFXとXは自分の第3の眼として活躍して、皆様に僕が感じた多くの光と影をお見せできると思う。
今年1年間、作品を見ていただいてありがとうござました。2021年、皆様にとって平和で穏やかな時間が訪れますことを、お祈り申し上げます。ではよいお年をお迎えください!!
来年はXシリーズ 生誕10周年です!!


相原正明写真展 katachi クラウドファンディングの詳細はこちらをご覧ください

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おだてられるとたくさん撮ります 笑

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by masabike | 2020-12-30 18:31 | Tokyo City | Comments(0)
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