Ouchi de Shashin 富士フイルム X Series FBより転載

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【和の「写心」By Masaaki Aihara】

番外編「Ouchi de Shashin」 自宅
FUJIFILM GFX 50S + FUJINON GF120mmF4 R LM OIS WR Macro
WB:4650K フィルムシミュレーション:ASTIA Color +2 LEDライト1灯

4月にこのシリーズで、お家で身近なものを撮影する”Ouchi de Shashin”をおススメしましたが、その後、皆さん撮影されていますか?
8月は天気が悪い日も多く、且つ猛暑でもあり、僕は割と家で撮影していた。今回はGFX 50SとGF120mmMacroを使い雨戸を閉めて部屋を暗くして撮影。理由は外光や他の照明があるとミックス光源となり、希望する色が出にくいので、LED照明の光だけを使った。WBはマニュアルで調整。EVFを見ながら、光源にたいしてやや暖色系になる色温度に設定した。そしてフィルムシミュレーションはASTIAモード。ただ、花の赤や黄色が沈み込みすぎないように、Colorを+2にしている。そうすることで、茎の部分の緑も鮮度が増す。主だが、あらゆるデジタルカメラの中で、緑の表現力はGFX & Xシリーズが最高だと思う。
そして画面右外にホワイトボードを立て、そこにLED光を当てて間接光にしている。直接光を当てるとギラギラしたり、影がきつくなるので、基本は間接光。そして花の向きは1ミリずつぐらい微妙に動かして、最適な向きを探す。(イメージが湧かない方はメイプルソープ氏のFlowerの写真をご覧になるととても良いと思います)あとは照明の当て方。強弱、色温度などを変化させながら自分の好みの色、コントラスト、光の角度を探してゆく。そして大事なことは、照明は1灯にすること。なぜなら自然界では太陽は1つ。外で撮影する代わりに屋内で撮影し、撮影のエクササイズを兼ねるのであれば、多灯システムより1灯で行った方が、外での撮影の時に自分の好きな光や角度を、心に刻み込む練習にもなる。そして屋外と違う点は、人工の太陽は動かないので、日没時間などを気にせずに、自分の気が済むまでじっくり撮れること。そして当然風もないので、花などの動きやすい被写体もじっくり撮れる。今回の撮影も実はGFX 50Sで2.3秒のかなりスローシャッター。屋外だったら風でブレている(ただし室内の場合もエアコンの風等に注意すること)。そして撮影はしっかり三脚を使う。ブレ防止以外にも、きっちりした構図を決めるのには三脚が必須だ。ただし、家が大きな道路に面していて外を走る大型車の振動があったり、カメラの周りを人が走り回ったりすると、三脚を使っていてもブレることがある。この場合、工事用のコンクリートパネルを買ってその上に三脚を乗せるとよい。ベニヤ板は比較的安価で購入できる。また、撮影の時に自分のお気に入りの音楽をかけると、とても気分良く撮影できる。音楽は大事です。ちなみに僕は平原綾香さん(特にジュピター)やスペインの教会音楽グレゴリアン・チャントをかけている。

これから秋の紅葉シーズン。森に行ってもなかなか上手に紅葉が撮れないなという方、まずはお家で機材に馴れるため、あるいは自分の好みの光や構図を見つけるエクササイズと思って”Ouchi de Shashin”をお試しください。
今回、色温度やColor(彩度)のことも書きましたが、もっとXシリーズの色や画質のことを詳しく知りたい、学びたい、そんな方にはぜひ玄光社から出版された「画質完全読本」をご覧ください。僕の作品と色と画質に関するインタビューも掲載されています。では皆さん、お家で良い光をお楽しみください。




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おだてられるとたくさん撮ります 笑

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by masabike | 2020-10-01 14:35 | Katachi | Comments(0)
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