かなとこ雲 FUJIFILM X Series facebookより転載

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【和の「写心」By Masaaki Aihara】

「かなとこ雲」 東京 
FUJIFILM GFX 50S + FUJINON GF45-100mmF4 R LM OIS WR
フィルムシミュレーション:ACROS

僕の趣味はバイク。特にモータースポーツが好きで、時々レースを見に行く。行けない時はMOTO GPというバイクのグランプリレースをテレビで見ている。バイク仲間のあるメーカーのレース担当の人に「最高速度350km/hを超えるMOTO GPマシンは普通のライダーでは乗れないのでしょ?」と尋ねると、「昔のGPマシンはじゃじゃ馬で、プロのレーサーでないと乗りこなせなかったけど、今のGPマシンは乗りやすく、ツーリングは勿論、コンビニに買い物に行けるぐらい乗りやすいですよ。それぐらい乗りやすくないと熾烈なレースシーンではライダーの負担が大きくなり、勝てないです」と言われた。
これはカメラも同じ。僕は現在GFX 50S、GFX 50Rと2台のGFXを使っているが、とても使いやすい。AF/AEボタンやQボタン、ダイヤル設定。アナログ的な操作をかなり残しているが、初めてカメラを買う人でも使いこなせるほど、ワークフローは使いやすい。GPマシンと同じで、クセがあり使いこなすのに疲れるカメラであれば、長期間のオーストラリアの荒野でのロケや、神経をすり減らすクライアント立ち合いでの広告の撮影では、撮影と作画に集中できない。疲れて仕事が持続できない。僕はGFXシリーズには、儀式とお作法はほとんどないと思う。誰もが簡単に高精細、高画質の写真が撮れるカメラ。だから撮影に集中でき、カメラを操作している存在感すら忘れてしまう。レンズ群もそれに貢献している。
特に今年発売されたGF45-100mmは一番頻繁に使う常用域をカバーしており、かつ手振れ補正もついている。前回の記事でも書いたが、やはりプロでも便利な手振れ補正が必要なシーンが数多くある。そのレンズのおかげもあり、GFXシリーズはラージフォーマットのシステムでありながら日常の持ち歩きや、お散歩カメラにもなりえる。フィルム時代から「中判を使えるようになってこそ、プロのフォトグラファー」と言われていたが、今はその敷居はなくなった。

日曜日の午後、天気も良いので、近くの川沿いの遊歩道に散歩に行った。すると変わった雲を目にした。まるでSFX映画に出てくるような雲だった。あとで調べると「かなとこ雲」と呼ばれる珍しい積乱雲らしい。ラージフォーマットならではの、雲の立体感ある質感描写が撮影できた。もし、リラックスして日常的に持ち歩けるGFX 50Sでなければ、このシーンは撮り逃していた。GF45-100mmはGFXシリーズをより日常シーンで使えるカメラにしてくれたと確信した。僕はすでにGF32-64mmを所有している。一部焦点距離が重なることもあるが、使用環境は異なるし、いざという時の保険としても必要だ。長期ロケに行くと機材の不測のトラブル、落下事故等は避けられない。そんな時に焦点距離が重なり合うと、1本のレンズが撮影前線から脱落しても、もう1本のレンズでカバーできる。もし秋の紅葉から家族の思い出の記念、あるいはお散歩までカバーするならば、ぼくは特にGFX 50RとGF45-100mmの組み合わせをお勧めする。それは誰でも使いやすいMOTO GPレーシングマシンと同じだ。GFXシリーズとGF45-100mmは、あなたの日常の写真を世界レベルのクオリティにしてくれるはずだ。

 
Photography by Masaaki Aihara


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by masabike | 2020-09-02 20:56 | 日本風景 | Comments(0)
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