エンドレスブルー FUJIFILM X Series facebookより

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【和の「写心」By Masaaki Aihara】

「エンドレスブルー」沖縄県 宮古島
FUJIFILM GFX100 + FUJINON GF32-64mmF4 R LM WR
2019年11月撮影

「プロ用機材でも、どうしてセルフタイマーがあるんですか?何のため?」以前そんな質問をワークショップで受けた事がある。もちろん自撮りのためと答えた(笑)本当は、セルフタイマーをレリーズ代わりに使用している。指でシャッターを押すのとは異なり自動で機械的に撮れることで、ブレを減らすためだ。でもリモートレリーズや、スマホの遠隔操作でも撮れるでしょ?と言われる。だがレリーズを忘れたり、壊したりした場合、あるいは辺境地でスマホのバッテリーが無い場合、さらに特殊な環境、例えば軍事施設や通信施設でスマホの電磁パルスが影響し使えない場合などなど。セルフタイマーがあると風景や静物等の撮影では万が一の時に便利だ。万に一つの可能性に備える。それがプロ用の機材。それと同じことが手振れ補正。ラージフォーマットなら三脚を使用するのが当然でしょう?と思うのが当たり前かもしれない。だが三脚が使えないロケーションもある。例えば空撮。狭いヘリやセスナのキャビンでは三脚は使えないどころか、機体の振動を拾ってしまう。あるいは今回の作品のように断崖に腹ばいになり撮影した場合。場所的に三脚は使えない。手持ちで撮りやすいX-H1で撮れば良いのにと言われるかもしれない。だがクライアントからは、サンゴ礁の海の深いエンドレスのようなブルーと、海面下のディテールが欲しいとのリクエストがあった。場合によっては駅のアドボードのプリントサイズに耐える画質が欲しいとも。だからラージフォーマットでなければならなかった。別のシチュエーションではモデルを歩きながら手持ちで追いかけて撮影しなければならない場合。例えばアパレルメーカーの広告で、どうしても洋服の質感や素材感が欲しい時はラージフォーマットになる。だが三脚で固定するとモデルの躍動感が損なわれる。そんな時に手振れ補正は使える。さらに言うならば、僕はしばしば建築住宅の広告撮影をする。モデルルームならいざ知らず、実際にお住まいになる物件を引き渡し前に撮影する時は、床やタイルに傷がつく恐れもあるので、三脚はかなり嫌がられる。そんな時にも手振れ補正があると、心の余裕が生まれて作画に集中できる。しかもGFXシリーズは高感度も強いので、感度を上げて速いシャッターが切れる。手振れ補正と合わせると、手持ち撮影の大きな味方になる。

プロの写真家とて人間。万能の神ではない。失敗もあるかもしれない。そんな時、フラッグシップ機材は、リスクを少しでも減らし、撮ることに集中させてくれる。ラージフォーマットのGFX100には余分な機能などない。すべては1度のチャンスを永遠の作品にするための機能だ。真っ青な宮古島の海を漁船が突き進む。撮影が終わり、EVFで拡大して見ると、漁船の詳細が分かるくらい鮮明な画像だった。手持ちで、かつ不安定な撮影ポジション。崖からの強風。あらゆるネガティブな条件を克服してGFXは最高の画質を届けてくれた。GFX100をはじめGFXシリーズが好むのは、難易度の高い撮影条件。もしあなたがこんなシーンはきれいに再現できるだろうかと?悩んだ時、それがGFXシリーズにとっては最高のシチュエーションだ。

地方や離島では社会的状況を考え、配慮しての撮影をお願いいたします。

 




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by masabike | 2020-08-20 23:09 | 日本植物 | Comments(0)
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