Ouchi de Shashin FUJIFILM X series facebookより転載

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【和の「写心」By Masaaki Aihara】

Ouchi de Shashin
FUJIFILM X-H1 + Carl Zeiss Touit 2.8/50M
フィルムシミュレーション:ACROS + Rフィルター WB:電球

今日の作品、なんだと思いますか?NASAやJAXAが撮った謎の小惑星?はやぶさ2が降り立ったところ?違います。答えは、我が家の台所にあったジャガイモです。でもどうして、ジャガイモなんかUPしたの?それは・・・・・・・

昨今、外出自粛により写真が撮り行けない!そんな悩みの方多いと思います。僕もそうです。ほぼ2週間、どこにも出かけていません。だったら写真家は活動できないのか?いいえ違います、なぜなら屋外でアート活動が誰でもできるようになったのも、そんな昔のことではないからです。昔フェルメールなどの絵画はなぜ窓辺でのシーンが多いかご存知ですか?それは今のようにチューブに入った絵の具がなく、外に持ち出せなかったから。それと交通網が発達していなかったからです。チューブ入りの絵の具の発明と、鉄道の発明発達により、アーティストはキャンバスと絵の具を持って外に繰り出し遠方まで出かけて、作品を作るようになった。それが印象派につながっていきます。

だったら今、自粛期間なので、その逆をすればよいです。お家の窓辺から入る光、もしくは電気スタンドあるいは裸電球1つあればお家で楽しい撮影ができます。えっ?モデルさんを雇うのが大変?いえいえ、身近にあるもので大丈夫。そういうわけで我が家の台所にあったジャガイモさんにモデルをお願いしました。用意は簡単。カメラはX-H1とXマウント用のCarl Zeiss Touit 2.8/50Mというマクロレンズ。それに黒い布1枚、LEDライト1灯(2灯で1万円前後の小型のです)。レンズはマクロがなくても、単焦点レンズ、あるいはクローズアップレンズを使ってもOKです。バックの布は黒ですが、ほかにグレーと白もあります。黒のTシャツや白のバスタオルでも代用OKです。ただ糸くずやほこりが意外と目立つので、ガムテープなどで、布をたたいて埃を取ると、後で画像処理が少なくて済みます。そしてカラーよりもモノクロの方が色の調整もなく、陰影もつかみやすいので、モノクロがおすすめです。そしてモノクロで撮るときもWBは大切です。電球(白熱灯)モードにすると、黒のシャドー部が割としっかりしまります。さらにストロボよりも、LEDライト、スタンドライト、裸電球など、定常光の方が陰影が肉眼で確認できるので簡単で面白いです。慣れてきたら画用紙や段ボールを使い、レフ板代わりにすると、さらに作品として深みが出ます。ちなみに今回の作品は、ライトを白いティッシュボックスに反射させて使うことで、陰影を間接照明にして柔らかくしています。
1つの立体物を1灯の照明で撮ることは、光と影の在り方、陰影のつけ方、物の見方のとても良い勉強とエクササイズになります。外出自粛期間 みっちり身近な被写体で、ライティングの研究とトライアンドエラーをすることで、自由に撮影に行けるようになったとき、ライバルたちに大きく差をつけ、写真仲間たちを驚かすことになるはず。

大切なのは、継続。そのために身近で被写体を探して、身近な道具で撮る。できれば1週間の献立の具材をすべて撮るとか、昔使ったクラッシックカメラを撮る、空き瓶を撮るなど、テーマを決めるとより飽きないです。僕の写真展の常連のお客様でも足がご不自由で外に行けないので、窓辺に花を飾り、それを撮影して撮りためて、素晴らしい写真展をされたお客様がいらっしゃいます。ぜひ「Ouchi de Shashin」楽しんでください。まずは今晩の夕飯の具材からいかがですか? 
そしてみんなでStay Home、お家にいましょう。

追伸
撮影現場の状況写真等 解説は4月29日UP予定の相原正明 ブログをご覧ください
https://aiharap.exblog.jp/

 

そして自粛を楽しむことで多くの人の命を助け、医療従事者の皆様の御負担を減らすことになります


いまはStay Home


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by masabike | 2020-04-29 17:13 | 写真アート | Comments(0)
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