彩 FUJIFILMさまX Series facebookより

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【和の「写心」By Masaaki Aihara】

彩(いろどり) 富山県 砺波市
FUJIFILM X-T1 + FUJINON XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR
2015年4月撮影

春は命の季節。花が咲き、命の力が大地にあふれている。そんな時によく僕はチューリップ畑を撮りに行く。普段はあまり里山的な自然、畑とか農村風景は撮らないのだが、この何年か春になると富山平野に行くことが多い。そこは彩の大地だった。人が自然とコラボして作り上げた花の大地。有名な観光名所であったが、そこをどう自分で切り取るか。それが自分の視点となる。

2010年春、僕はオランダ・キューケンホフのチューリップ畑にいた。友人の結婚式がオランダであり、その出席の途中であった。風車とチューリップ。オランダの名物だ。軽い気持ちで訪れたチューリップ畑。その花の色彩のすばらしさと、花のレイアウトに眼を奪われた。さすがデザインの国オランダ。撮影目的でなかったので、持っているレンズは限られていた。いつもは広角系のレンズで撮るThe Landscapeみたいな作品が多いが、この時は反対に望遠から超望遠を使い、色をデザイン的にパターン化して撮りたかった。だがうかつにも望遠レンズを持っていなかった。それが悔しくて、日本に帰ったらあの色彩のデザインを撮って、自分の心にリベンジしたかった。

富山平野でのチューリップ。僕は主にFUJINON XF50-140mmとXF100-400mを中心に撮影している。広い富山平野のチューリップと立山連峰の組み合わせが定番であるが、僕はあえて立山連峰は入れずに、連なるチューリップの色をデザイン的にパターン化して撮っている。そして絞りも開放~F5.6ぐらいにしている。赤のチューリップの場合、色飽和しないようにVelviaにしつつ彩度を少し下げる場合もある。ただ基本的にここではVelvia。写真展やカレンダーの仕事でも四季の日本が求められる。ちょうど春の写真は梅雨と冬のじっくりした作品に挟まれることが多い。そのため、梅雨と冬をASTIAで撮り、春をVelviaで撮って、写真展、フォトブック、カレンダーでの色の流れを考えている。自分の作品群の流れの中でどのような位置づけにするか、それを常に考える。その流れがその人なりの世界観につながると思う。そのためにXシリーズに搭載されているフィルムシミュレーションとクイックメニューを使こなし、彩度やコントラストを自在に組み合わせていくことが大切。画像処理のテクを磨くより、ぼくは風景では持っているカメラの機能をいかにフルに活用出来るか、それを習得することが大切だと思う。Xシリーズ&GFXシリーズは多くのXフォトグラファーや、アートや広告の第一線で活躍するフォトグラファーの意見が取り入れられている。是非じっくり自分のXと向き合い、世界の色と光を自分のものにしてほしい。Xシリーズは絶対に色と光であなたを失望させない。

<相原から皆様へお願い>
これから風景写真には素晴らしい季節です。ただ今年は社会情勢を考えて是非、撮影に行かないでほしい。お家のなかで撮れる写真、過去のデーター整理などStay Homeで出来ることをしましょう。来年素晴らしい撮影になることを祈り、今年の撮影を我慢しましょう。僕も家で来年のアイデアを練っています。


ともかくStay Home



いまはStay Home


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by masabike | 2020-04-20 08:37 | 日本風景 | Comments(0)
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