我慢することが生きのこるための掟

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Nikon F2+Nikkor50mm FUJIFILM ACROS100


世界を旅しているといろいろな人に出会う。特に多民族国家 オーストラリアは世界中から移民できている人がいるので、まさに人種のるつぼ

撮影中のキャンプ場でもパブでも、ヒューマンストーリーのネタ帳みたいだ。そしてネタは意外なところにも転がっている
あるときシドニーで買い物帰りに、いつも気になっていたカフェがある。フランスの国旗がひるがえっているカフェ。前を通り過ぎるたびにコーヒーの香りがたまらない。

あるときそのカフェに入ろうかどうしようか、迷っていると入り口にいたおじいちゃんに、「ここはコーヒー美味しいよ」と声をかけられた。そしてよかったら隣に座らないか?日本人?お~写真家なのか、いろいろなおもしろい話があるだろう、と言ってくれ席を勧めてくれた。おじいさんはフランス出身で、リタイアしてシドニーで暮らしているとのこと。彼からの質問に写真のこと 旅のことを話しているとき、このおじいさんのベレー帽の横にパラシュートのバッジがついていたので「スカイダイビングとかしてたんですか?」と尋ねると、遠くを見て考え「傭兵部隊にいた」とポツリと。かれは第2次大戦中 対独レジスタンスにいて、終戦後仕事を探すとき、そのレジスタンスでの活動が、割と得意だったので、傭兵部隊に志願したらしい。それからアルジェ、北アフリカ、コンゴ、インドシナと渡り歩いたそうで、最後はニューカレドニアで除隊したとのこと

傭兵の時のことを聞くと「ほとんどの話は墓場まで持っていかなければならない」と言われた。でも2つほど話してくれた。1つはコンゴに動乱の鎮圧に行き、どさくさで
金を手に入れて儲かったこと。そしてもう1つは、「我慢ができない奴ほど、早く死ぬ」 ??と尋ねると。
ジャングルや砂漠では先頭中のどが渇く。でも我慢しなければならない。なぜだかわかるかい?写真家さん。わからないというと、彼は水を飲みに 水場に行くのが一番命とり。それは水を飲みに出てくる兵隊を待ち伏せている敵の狙撃兵がいるから。水を飲む数秒間 無防備になる。そこを狙撃されて死ぬ。だからのどの渇きに耐えられない奴ほど早く死ぬ。我慢できない奴は戦場で長生きできない。それとトイレの長いやつも。我慢か…でも命がかかれば我慢するしかないかとその時は思った
そして砂漠や熱帯雨林での僕の撮影も我慢の連続。でも日本に帰ったら我慢のない生活があるからまだよかった


でもいま日本というか世界が我慢しなければ大変な時

Stay Home
家にいるのが退屈で我慢できない、たまには友達と宴会をしたい、短ければよいでしょ 俺一人ぐらい 桜を撮りに行ってもいいだろう。子供がぐずるので家族で遊びに行った。そんな我慢できない行動が命取りになります。それも一人ではなく大勢の命取り。数週間 じっとしていれば多くの人が助かります。我慢してください。そして我慢しよう



いまはStay Home


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by masabike | 2020-04-15 14:18 | シドニー | Comments(0)
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