備えあれば憂いなし 危機は1秒後にやってくる

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今から32年前の3月 僕のまだ終わらないオデッセイはオーストラリアの大地から始まった


砂漠に行き一番感じたのは、日本での価値観がまるで異なる。そしていかに自分が危機管理能力が低かったか。2ヶ月半の旅はまさにブートキャンプだった


いま日本ではウイルス騒動で、トイレットペーパーや買占めやマスク不足が起きている。マスクはともかくトイレットペーパーはまさに風評被害とデマ。僕のところはどうだったかというと、備蓄があるので心配していなかったです。

最近断捨離がはやり、物は持たないほうが良いという風潮になっています。また流通の発達で必要なものは必要な時に手に入れればよいという発想になっています。でも断捨離、確かに余分なものは持たない、変に固執して持たないということはありますが、備えをしなくてもよいということと別と考えるべきです。1990年代より、首都直下型地震が怖かったので、庭とベランダに災害備蓄をしていました。トイレットペーパーやガスコンロ 災害用非常食 寝袋 テントなどなどです。災害にっても1ヶ月は救援物資はいただけない、ライフラインの復旧はしないという前提です。

でもどうして、家の外に置いておくの?という疑問もあると思います。それは家が倒壊した場合、家の中に置いておいては取り出せない使えないという前提です。1ヶ月持ちこたえれば何とかなる。その考えです。オーストラリアのアウトバックと呼ばれる荒野や砂漠にはいるときも同じです、車は壊れるもの、荒野でスタックするもの、道は迷うものという前提です。そのために水は最低60リットル(水は水タンクに穴が開いても大丈夫なようにいくつかに小分けしておきます) 食料は10日分(火を使わなくても食べられるものを入れておく、キャンプ用バーナーが壊れる、キャンプのガスがなくなる前提です) それと非常用ブランケット 体温維持 遮熱 遭難時ヘリから発見してもらう場合の目印を持っていきます。そして車の燃料は車のガソリンタンク⁺40~60リットル。次の補給地点についた時、燃料が半分は残っている工程を組みます。燃料や水など命にかかわるものが、少なくなると人間パニック状態になりやすいのと、心配で撮影に没頭出来ないです

1度だけ、燃料の予備を少なく持って行ったとき、夜間の移動でミスコースをしてパニック状態になった経験から絶対に燃料と水は多めです

またバイクの時、日本のバイク雑誌のツーリング心得で、無理に満タンにすると車重が重くなり運転がしにくいという情報をうのみにして、満タンにせずに次の街まで余裕と思い移動すると、強烈な向かい風で、いつもリッター20km走れていたマシンが11kmしか走れず、ガソリンスタンド手前5キロの砂漠でガス欠STOPをして地獄を見たことがあります

さらに天気が変わりやすい時のキャンプや、あるいは日本で車中泊の時はアルコールは取らないです。緊急に移動するときにアルコールが体内にあると動きがだめです。あと国内では飲酒運転となります。特に日本は天候変化が激しいので、夜中に車を移動することを常に念頭に置き、車中泊では飲まないです。よく有名撮影地で車中泊で酒盛りをしているカメラマンがいますが、アホとしか言いようがないです

それと車にはトイレットぺーパーが12ロールは入れておきます。ビロウな話ですが、葉っぱで拭けばよいという人もいますが、オーストラリアみたいな未知の部分が多い大陸ではどんな植物が危険かわからない、もしくは葉っぱの裏についている虫が危険な場合もありますので、トイレットペーパーをたくさん持っていきます

今の自宅でも、食料 日用品 衛生用品等は、ほぼ1~2ヶ月備蓄をしています
そして出かけて帰宅する前には、必ず車もバイクも燃料を満タンにしておきます。こうするといざというときにガソリンスタンドに慌てて並ばなくてもよいです。311の時にこれでだいぶ助かりました。そしてガソリン満タンにしておくと、ガソリンタンク内に空間ができないので、タンク内の錆防止にもつながります

でも一番大事な危機管理は、自分の気持ちを信じること。何かあるかもしれないと備えておくこと。ヤバイなと感じたらすぐ逃げる、予定をキャンセルする、今回やめることで再訪すればもっと良い写真や出会いが得られると考えています。いま北海道が緊急非常事態なのに、東京からホテルや航空券をせっかく予約したからと、キャンセルしないで撮影に行っているアマチュアカメラマンが多いと聞きました(あくまでまたずてです) 正直 自分が生きる細菌兵器になりかねない自覚を持っているのでしょうか?と考えたいです

砂漠はすべて自己完結しなければならないです。軍隊のミッションと同じです。まさに備えあれば憂いなしです。



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by masabike | 2020-03-06 07:39 | | Comments(0)
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