検疫&決断

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FUJIFILM XF10

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LUMIX G8+LEICA100-400mm

もうコロナウィルスのニュースはうんざりという方も多いと思います。でもちょつと我慢してお読みください

昨日、3月8日からタスマニアへロケに行くことを中止しました。理由はもちろんコロナウイルスです。32年のオーストラリアロケの経験でも初めてです。うちの母の葬儀の後すぐにロケにも行きました。311の後にも行きました。でも今回は中止です。理由は次の4つです


1つ タスマニアには第2の故郷で、ホームステイ先の家族もいます。そこには持病を持つ高齢者、妊婦さんもいます。もし気が付かないうちに自分が保菌者で行ってしまったら、タスマニアの家族を災いの中に陥れてしまいます


2いまのところタスマニアでは感染者がいないです。タスマニアを含めてオーストラリアは独立した大陸で、世界でもまれな生態系です。そのため入国審査は知る限りでは世界で最も厳しいです。空港の入国審査部門はBorder Forceと呼ばれていて、とても厳しく「疑わしきは入国させない」そんな感じです。テレビで「ボーダーセキュリティー」という番組があり、その厳しい検査体制を毎週放送しています.Youtubeでも見れます。ご覧ください

そんな汚染されていない土地に、フレンドオブタスマニアというタスマニア州観光親善大使自ら、ウィルスを持ち込む可能性が1%でもあったら悲しいです。多くの人を災いに巻き込む発火点が自分であったら、一生 タスマニアにはロケに行けないですし、タスマニアの家族に会わす顔もないです


3撮影は キャンプとか山の中なので、万が一現地で潜伏期間が終わり発症した場合、動けなくなった 運転できなくなったら助けを呼べません。また僻地では高度な医療体制は難しいです。仮にドクターヘリとかで助けられても、クリスマス島とかに隔離になり、いつ帰国できるかわからないです。常に最悪のことを考えて行動します


4 ウィルスが発症したら、現地の家族や友人にウィルスをばらまいていないか、サポートしてくれた現地観光局やカンタス航空さんに迷惑をかけていないだろうか?日本に残してきた家内とか大丈夫だろうか、いつも心配しなければなrません。そんな心配や不安がいつも心をよこぎっていたら、撮影に100%集中できないです。写真は写心なので、不安な気持ちは作品に必ず現れてしまいます

という以上、4つの理由で中止します。そんなに心配しなくても大丈夫という方がいますが、これはウィルスとの戦争です。しかも見えないかつ相手のスペックがわからない戦争です。なので1%でも可能性があれば撤退がbestです。昨晩テレビで学校の一斉休校のニュースで、確か島根県知事が「まだここでは感染者がいないので、休校にしない」とおっしゃていました。それは大きな間違いで、思わず「バカか!」とテレビに言いそうになりました。感染者が出たら手遅れで、出ないためにどうするかが危機管理です。僕がもし島根県民であれば、即刻島根から逃げるか、この知事を告訴したくなります


今回、タスマニアに行けなかったことは、とても悲しいです。でも考えを変えると、今回不安な気持ちで行きロケをするより、楽しい気持ちで仕切りなおして次回行けば、タスマニアの神様はよい光をくれるはずと思っています。戻る勇気、やめる決断大切です

撮影キャンセルでご迷惑をかけた、多くの皆様 本当にごめんなさい。次回必ず100倍ぐらい良い作品を撮りますので勘弁してください




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by masabike | 2020-02-29 08:09 | タスマニア | Comments(0)
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