色即是空

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LUMIX S1R+LUMIX50/1.4 L MonochromeD

写真を始めた時は100% 撮る写真はモノクロだった

大学生の後半から、時々コダクローム64&25を使うようになった。ただ最初は戸惑いがあった。色の対比、モノクロだけだった世界観に、どうやって色を乗せていくか?
かなり難しかった。あのアンセルアダムスでさえも、カラーの作品はかなり戸惑うを感じる

広告代理店に勤めているころ、会社で扱う写真はほぼすべてカラー。デザイナー アートディレクターたちの仕事を見ていると、入りの使い方、色の対処の仕方がだいぶわかってきた。そしてオーストラリア大陸で強烈な色との出会い、FUJIFILM Velviaの登場で完全に自分の世界観が出来上がった

ただデジタルになり、ボタン1つで簡単にモノクロームの世界も取り込みが可能になり、再びモノクロでの視点が活性化してきた。そして昨年のACROSⅡの登場で確信した。自分は被写体を見つけるとき、見たとき、まずは光と陰で見ていて、その次に色をプラスして世界観あるいは構図を構築している。つまりベースはモノクロームの光と影。特に学生時代 多くの作品を撮ったKodak TraiXの世界観に似ているLUMIX L MonochoromeDの世界観が自分の原点を思い出させる。

ただ注意してもらいたいのが、モノクロームはある意味正解が無数 無限 あるいは正解がない世界。現実の色がある世界を、すべて黒から白のトーンで置き換えるので100%虚構の世界であり、かつ撮影で50%プリントワークもしくは後処理で50%で完成する世界。

だからL MonoDの世界が正解というのではなく、自分の好みの世界観にあっているということ。そしてその世界観は、すべてフィルム時代に構築されている。カラーならばVelvia50 モノクロームならばTriXとNEOPAN SSだ
ベースを作ること、これが作品への道の第1歩だと思う




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by masabike | 2020-01-05 11:34 | 日本風景 | Comments(0)
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