Go West 西国巡礼撮影 Day2 12月12日  御輿来海岸 人と自然

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FUJIFILM X-H1+FUJINON100-400mm

御輿来海岸で干潟の撮影をしているとき、干潟の上に何か動いているものを発見した。FUJINON100-400mmをテレ端で設定してみると、人だった。干潟で人がしゃがみ、穴を掘り何かとっていた。のちに地元の人から「貝とかを掘り起こして撮っているんですよ」と教えていただいた

大きな自然の造形美の中で、何か生々しい人の営みが現れその対比が素晴らしかった。自然に寄り添い、人々が生きている。自然と共存それが超望遠レンズを通してよく分かった。実は30数年前、オーストラリアに渡ったとき、パリダカに行きたいためのステップということもあったが、大自然と共存する人の営みが撮りたかった。ミレーの晩鐘のような作品を撮りたかった。広告代理店をやめる前に、東洋信託銀行の広告を担当していた。その中のシリーズ広告で「天然記念物を保護する人たち」というシリーズの担当で、全体の進行予算管理もしながら時々自分で撮影にも行っていた。大自然の営みに人がいかにかかわるかそれを伝える広告だった。当時 確か三菱銀行も「自然と暮らす人々」というようなシリーズ広告を店頭で展開していた。こちらは大自然の美しい風景にミレーのように点景で人が入っていたと思った。だからそんな人の香りがする風景が撮りたかった

ただ最近は風景の中に地元の人たちが入ると、じゃまだどけと怒鳴ったり、挙句の果ては説教をしにいくフォトグラファーまでいるとネットで見たことがある。人も自然の一部。人がいるからこそ、自然の強さや大きさが出ると考えられないのだろうか? 昔の山水画でも、黄山に老師が書き揉まれているものもある。目の前の風景と対話し、余裕を見せる心が欲しい。撮ってやる、俺の被写体だから、これでは自然は微笑んでくれない。すべては自分の鏡、余裕のない心、敬いのない心で撮った写真は、きれいなだけ、面白いだけ、その奥にあるものを撮るのが本来の作品としての写心だと思う




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by masabike | 2019-12-28 18:29 | 日本風景 | Comments(0)
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