先日 11月27日 新宿のとあるお寺さんにお墓参りに伺いました。フリーランスになったときに大変お世話になった方です。
6年の下積み時代からフリーランスの写真家になったときに多くの方にお世話になり、またその方たち方多くのご縁をいただ来ました。今回はその中のおひとりです。
11月27日はペンタックスさんの操業100周年。僕は高校生時代からペンタックス67を使っていました
フリーランスになる1995年5月にペンタックスさんのプロ担当のHさんにご挨拶にお伺いすると、「フリーになるとお金もかかるし、お仕事大丈夫?」と聞かれ「はい」と答えたものの不安でいっぱい。しばらくすると「オーストラリアの作品でCD-ROM写真集を作らない?僕がいろいろ紹介してサポートするから」と言われました
当時、PCは持っていないどころか、CD-ROMという言葉すら初めて聞きました。「CD-ROM写真集?何なのですかそれ?」とお聞きすると「パソコンで見る写真集で音楽も入るので、まあレーザーカラオケみたいなものかな?」と言われました。なんか1曲歌ったらいくら?みたいな印税が入る仕事かな?と思いました。あまりカラオケのばぅt九が自分の写真というのは気乗りがしませんでしたが、フリーランスなりたての写真家には仕事のえり好みができません。当時はネットもなく、写真家の仕事は、新聞、雑誌、広告の3本柱。そうすると編集長やディレクターの好みやコネで仕事が変わります
広告代理店にいたものの、写真の師匠もいなく、名門スタジオにいたわけでもない僕はかなり危うい立場でした。そのころマルチメディアという言葉で、CD-ROM 衛星放送 という言葉が出てきた走りのころです。当時は大御所やうれっこ写真家は「CD-ROMとか衛星放送なんて、電動紙芝居みたいのに自分の作品を使うなんてとんでもない」でほとんどNGでした。もちろんネットに写真を載せるなんて想像外です
そこで若手や新人写真家に白羽の矢が立ちお声がけいただいた次第です。
おかげさまでシンフォレストさんというとこから出させていただいたオーストラリアというCD-ROMは累計2万部以上売れました。印税は生活するのと新たな機材を購入するのにとても助かりました。ご紹介いただいた、ご縁もあり最初の印税でPENTAX645 ボディー2台 35mm 45~85mm 75mm 200mm買わせていただきました
その後、Hさん、ご病気になり僕がオーストラリアロケ中に帰らぬ方になりました
K20DやKSⅡなどのお仕事のご縁のたびにお参りに行かせていただいています。そしてペンタックス100周年 この節目にご挨拶にお伺いさせていただきました
Hさん、いつもいつもお世話になってます。そしてお世話になりっぱなしで申し訳ありません。
いつか作品でお返ししたします
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