FUJIFILM X Series facebookより転載 高原色彩図

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【和の「写心」By Masaaki Aihara】

「高原色彩図」長野県 乗鞍高原
FUJIFILM GFX 50S + FUJINON GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR

色々な国を旅してみると、日本の紅葉の素晴らしさと凄さがよく分かる。タスマニアの秋のシーンは、紅葉ではなく黄葉。赤の葉っぱが存在しない。カナダの紅葉を撮影した写真家に「カナダの紅葉はすごいのでしょ?」と尋ねると「スケールはすごいけど、日本みたいにいろいろな色が混じっていない」と言われる。なので、意外と単調になってしまう。

そう日本の紅葉は植生の関係で、色のコラボレーションがすごい。だから多くのインバウンドの皆さんが、日本の紅葉を狙い訪れてくる。紅葉を撮る時(風景全般に言えることだが)広角から標準レンズで、紅葉全体の風景としてのダイナミックさ、そして望遠域で、色のパター化した美しさとか面白さを狙う。今までは、GFXシリーズ 望遠域はGF250mmだけだったが、GF100-200mmズームとテレコンバーターの登場で、かなり望遠域もGFXの守備範囲になってきた。そして超望遠域はX-H1、もしくはX-T3とXF100-400mmに任せる。

実はラージフォーマットになると、色のダイナミックレンジが予想よりも広がったことがよく分かった。今回、色の重なりを表現しつつ、遠景の山並みの重なりのパターン化した美しさも狙った。撮影時は、遠景の山並みは輝度差と、諧調の、幅からして再現は画像処理に頼らなければならないと思っていた。だが撮影し、画像を確認すると、手前の赤い紅葉を再現しつつ、遠景のだんだんと霞んでいく、日本画的な諧調もしっかり表現してくれた。ダイナミックレンジが狭いと、手前の赤い紅葉か遠景の霞む山並みかの、どちらかを選択しなければならず、両方の再現はHDRとか画像処理頼みだった。また一歩、撮って出しのGFXの凄さを実感した。GFXやXの色や諧調表現はリアルフォトの世界では、ほぼ撮って出しでOK。撮影者は被写体と向き合う時間とフレーミングに集中できる。またGF100-200mmはしっかりした三脚台座と、程よい重量バランスで、風景撮影の時に、少々の風ではぶれにくい。これも安心して撮影できる大きなポイント。

今回のような、色の諧調と霞んでいく淡いトーンを表現するためには、ぜひ富士フイルムのプリントをお勧めする。特にプロラボサービスのクリエイトはGFXやXの色特性を知りつくし、かつカメラとインターフェイスしたプリントワーク。GFXのポテンシャルを100%引き出してくれる。写真家は撮るのに専念し、プリントはお店とのコラボで行う事、これがGFXのポテンシャルと日本の紅葉を最大限魅力的に写すことだと思う

最後に、この度の台風被害において被災者の皆様に、心よりお見舞い申し上げます。被災地におかれましては一日も早い復旧と、皆様のご無事をお祈り申し上げます。

 



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by masabike | 2019-10-24 07:57 | 日本風景 | Comments(0)
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