三国峠 富士フイルム X Series facebookより

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【和の「写心」By Masaaki Aihara】

「高原黎明図」北海道 三国峠
FUJIFILM GFX 50S + FUJINON GF32-64mmF4 R LM WR

山から下りる冷気と、十勝平野から押し寄せる空気がぶつかる場所。そこが三国峠。いつもここはイレギュラーの色と光、そして霧と雲海、あるいは季節によっては霧氷に、写真家が「君だったらどう撮るかな?」と試される場所。

今回も、雲海と立ち昇る雲、そして刻々と変わる色。画像なんかプレイバックして確かめる時間は与えないよ、と言わんばかりの3時間のドラマだった。GFXシリーズ、その高画素は細かく出るだけではない。湧き立つ雲の立体感、雲海の奥行き感。ポジフィルムをルーペで見たときの3Dのような世界観が、まさに再現できるカメラだ。現在、僕はGFX 50Rと50Sの2台体制。レンズは広角系ズームと23mmの超広角をGFX 50Sで使う方が多い。これは背面モニターが3方向チルトモニターであることが、広角系を使った超ローアングルやハイアングルでの撮影に重宝するからだ。

北海道に来ると大きな風景が多い。時としてタスマニアで撮影している錯覚にとらわれるほどだ。だから大きな風景には小細工せずに直球勝負で、真正面から挑みたい。ネイチャーフォトではなく、それがランドスケープフォトの醍醐味でもあり極意でもある。特にラージフォーマットの大きな画素数であればあるほど、広角系レンズを使った、画面の中の情報量が多い作品であればあるほど、画素数による奥行き感、立体感は表現できる。GFXで撮影した画像はスマホや、小さなプリントで見ていても、フルサイズとの立体感の違いが分かるほどだ。フィルム撮影の時は645 & 67が風景撮影の中心だった。デジタルになり中判フィルムでの撮影は減ってきてしまったが、GFXシリーズの登場で、再び風景は中判相当のサイズでないと決められないという気持ちが沸き起こってきた。そして細かいディテールを見つければ見つけるほど、GFXの出番が増える。これから秋の紅葉、雲海とまさにGFXシーズン到来。そして晩秋になり、雪もちらつくとモノクロの季節。これこそ白から黒の諧調で表現するので画素数勝負の世界。






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by masabike | 2019-09-19 08:25 | 日本風景 | Comments(0)
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