写真の読み方 

f0050534_14210208.jpg

























f0050534_14210136.jpg










f0050534_14210296.jpg
撮影 ソニーサイバーショット

天気が悪いので古いデーターの整理をしていたら2002年のタスマニアロケのデーターが出てきた。撮影はソニー サイバーショット 1コマ 約300kb.
初めて使い、持っていたデジカメだ。当時、このカメラでソニーのHPでオーストラリア旅日記的なことをUPしていた。データーも小さいが写っている僕も痩せている



でもこの写真を見て皆さんどう思いますか?次に2つのキャプションあるいはタイトルを書きます


1)撮影はいつも山のなか、予算がないので自炊で慢性的な野菜不足。缶詰ばかり、生鮮品はない。しかも撮影のあとへとへとに疲れているいるのに、炊事と雑務でアシスタントは休む間もない。食べた後はフィルムと機材の整理、しかも寒いキャンプで料理を作るときも防寒着は手放せない。アシスタントは疲れて笑いもない。しかも夜はまた星景撮影。寝る時間はない。考えただけでも、暗くなりなおさら言葉数が減り暗くなる

2)撮影は大自然を満喫するために、キャンプでみんなでご飯を作り家族同様で楽しく過ごす。しこたまに肉の缶詰、疲れた分のカロリーはしっかり補充。さらにタスマニアはリンゴが名物、この日はリンゴのデザート。この日の撮影も超ドラマチックなシーンで、アシスタントもその感動で言葉を失い、撮影の余韻をかみしめ黙々とお料理。夜は森の中で星を見ながらたき火を囲み旅の話に花が咲く。この日も夜空にはマゼラン星雲が輝く


同じ写真でもキャプションでまるで異なる印象だと思う

写真はキャプション次第で読み解き方がまるで異なる。これは大学時代 授業の写真編集で、名取洋之助氏の「写真の読み方」を教科書にして、当時の読売新聞社 写真部長 福嶋先生からしつこく丁寧に教えられた

実は今これと同じようなことがたくさんある。一番注目が吉本でもめている芸人さんの宮迫さんのフライデー報道。ここであれが真実だったかどうか、どのようないきさつか、背後関係はと、延べるつもりはない。ただあのような写真があった事実だけを言いたい。
だが、誰も見ている読者は、撮影時の真実と事実関係はわからない。ただ雑誌のキャプションだけが頼りだ

現場の真実と事実関係は僕にはわからないけど、ご本人はお店の人から頼まれて、こちらのお客さんと写真とってよと言われて撮っただけ。あり得る話だと思う。僕程度の写真家でも、飲食店やイベントの打ち上げて飲み屋さんで、「すいません、こちらのお客様と記念写真お願いします」と頼まれるときがある。その時は、だいたい相手の方が、もう大の仲良し状態的な雰囲気で写真を撮ることが多い。その後僕自身は、その人が誰だったか、さらに記念写真を撮ったことすら忘れてしまう。ましてや、撮るときに、いちいち「あなたは反社会的勢力ですか?」なんて聞くわけがない
そうゆうことが年間何十回もある。テレビに出ている有名なタレントさんだったら、なおさらで、撮ったことも覚えていない、あり得ると思う。普通の人と違い、年間 何千人もあっていればいちいち覚えていないと思う。普通の人の日常の感覚だけで判断するのは酷だと思う。真実と事実は解らないけど、僕なりの解釈でそう思う。



つまり世に出るメディアのすべての写真や記事は、すべて写真家 ライター そして編集者 あるいはディレクターのフィルターにかかっている。事実のRAWデーターではない。写真展でも自分の世界観を表すための、セレクション レイアウト キャプション 写真展のタイトル 会場構成で、いくらでも異なるイメージになる。あるいみ写真展でのオーストラリアは、本当のオーストラリアではなく、相原正明のコンセプトと心の中で見えたオーストラリア。これは他の人の作品でも同じだ。だからそのフィルターとなる、写真家の世界観 哲学 コンセプトが必要。では広告とか編集物はというと、アートディレクターなるものをたてる。そうしないと、写真家 コピーライター デザイナー イラストレーターが好き勝手なフィルターを使うと完成形にならないから、アートディレクターと言うみんなの共通のフィルターが必要となる。編集長も同じだ


だから個人の写真展や写真集では、自分の世界観を出すために自分のフィルターを使わなければならない。それで観客に自分の写真を読んでもらう

こんな視点 観点で いまいちど、この氾濫する写真の洪水の中から、きちんとした写真の読み方をしてほしい


そして真実と事実も異なることも知ってほしい






富士フイルムさんのX シリーズフェイスブックで 和の写心(毎週水曜日更新)を連載中。「イイネ」押してくださいね



ブログランキング応援クリックお願いします。応援たくさんしていただけるとたくさん写真がアップされます 笑
下のランキングバナーをクリックしてください。









by masabike | 2019-07-22 14:48 | 写真アート | Comments(0)
<< All for one ,on... Da,Angelo イタリア... >>