1億画素の時代 FUJIFILM GFX100&LUMIX S1R

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FUJIFILM GFX100+FUJINON110mm

















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LUMIX S1R+LUMIX24-105mm (ハイレゾ撮影)




いよいよ1億画素の撮影の時代が来たとかんじた。今週 SONYが新生αでのハイレゾ撮影を発表したことにより超高画素時代が本格的に到来したと感じる。これからは1億画素 越えが撮れるメーカーと撮れないメーカーに2分されるかもしれないと感じる。フィルムからデジタル黎明期は、フィルムに匹敵する画質 臨場感は1億画素は最低でも必要と言っていたがまさにその時代になったと痛感した

そして個人的には風景 建築 あるいはアパレルなど素材の質感を問われる広告系では1億画素は必要だと思う。あと一番必要なのはアーカイブ系。僕はまだGFX100を購入していない。今年前半はどたばただったのできちんと新製品と向き合う時間がなかったからだ。だが遅かれ早かれGFX100は導入するつもりだ。自分の風景と不動産広告系の仕事ではなくてはならないからだ

1億画素は必要なのか?とよく聞かれる。答えはYesだ。昨年末にLUMIX S1Rのハイレゾを使うまでは1億画素なんて、絵に描いた餅。必要ないですと言っていた。昨年のフォトキナで富士フイルムさんがGFX100を発表した際に「何に使うの?アーカイブ系の仕事?」と思っていた。だが風景をS1Rハイレゾ1億8千万画素で撮影した時、異次元の扉の向こうを見てしまった。細かい描写は当然だが、風景の場合は、被写体の奥行き感が全然違う。GFX50Sを導入した際にも、夜鉄で夜の駅を撮った時に、半切サイズのプリントでも、闇の深さが他の作品から大きく際立っていた。写真展にご来場いただいたお客様からも「この写真だけ、何か雰囲気違うのですが?」とご質問いただいたのがGFX50sでの作品だった


フィルムカメラでの4×5あるいは8×10の世界に近いものを表現できるのが1億画素越えのデジタルだと思う


ただここで勘違いしては困るのが、GFX100やS1Rハイレゾは魔法の箱ではない。押せばだれでも精密な綺麗な高解像の写真が撮れると思うのは間違いだ。きちんとした写真の基礎、丁寧な撮影方法、そしてしっかりしたプリントワークだ。画素が大きくなればなるほど、細かくも写るが、失敗もより克明に出る。きちんと露出 WBを計る、色コントロールを検討する。あとでRAW現像で調整すればよいだろう?これではせっかくの高精細データーも台無しだ。設計エンジニアがデーターを見たら涙するだろう。きちんとした元データー無では1億画素は生かせない


そしてそのためには併せてきちんとした丁寧な撮影。少しのブレやピントの甘さが1億画素越えをスポイルする。S1Rでのハイレゾ撮影の僕の場合は次のようにしている。カーボンの三脚は使わない。脚がしなったりたわんだり、あるいは微細な振動でも吸収できないから、僕の場合はハスキーのトールボーイ3段もしくは4段 あるいはジッツオ390のアルミの重い三脚を使用しています。もちろん雲台もどちらも3wayです。自由雲台では無理です。そしてクィックリリースは使わない。しっかり雲台とボディーを直接ねじ止めします。微細な振動や緩みも、高画素には影響します。そしてできれば電子シャッターを使用と、レリーズを使い、1回シャッターを切ったら次は最低3秒は間をあけます。それから地面が固い所を選びます。アーカイブ系の撮影をしている所では、ハスキーを使い。かつコンクリートパネルの上にのせて撮影していると聞きました。僕の場合一番懸念が不動産のモデルルームの撮影です。モデルルームは建物本体ではなく、仮設の販売センターのプレハブにある、あるいは本体にあっても工事中で振動が多いので、1億画素撮影が生かせるかが心配です


カメラ系のwebやカメラ雑誌では、1億画素越えだとこれぐらい拡大しても、細かいと言う作例が出ていますが、わかりやすく言っているのでしょうが。一番の凄みは、奥行き感 立体感 風景の湿度感 消失感の表現。ここに尽きると思います。写真家のHarQ氏も述べていますが、そのためにはセンサーを生かすエンジン 、その前のレンズもセンサー以上に大切です

そして最後の詰めはプリントです。正直言って、1億画素越え お家プリントでは無理です。今回のLUMIXでの個展 ハイレゾも含めてプリントはすべて富士フイルム クリエイトさんと写真弘社さんのプリントの匠の皆さんにおねがいしました。高精細データーを最後に生かすも殺すもプリント次第です。1億画素越え 使い切るためには使う方にもハイレベルなスキルと撮影姿勢が求められます。1億画素越えカメラは決して魔法の玉手箱ではないです




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by masabike | 2019-07-20 10:32 | カメラ | Comments(0)
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