コントラスト By FUJIFILM X-H1


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【和の「写心」By Masaaki Aihara】

「コントラスト」京都
FUJIFILM X-H1 + FUJINON XF16-55mmF2.8 R LM WR

お抹茶を飲みながら、空を見上げるともう光が初夏だった。この数週間前、僕は南極からの寒風が吹きつけるタスマニアの原生林で撮影をしていた。気温や風土のみならず、光も色も異なる世界だった。そして何よりも数億年の地球の歴史が作り上げた原始の森、かたや数百年に及ぶ人の営みと知恵が作り上げた景観。このコントラストの差というか違いは大きい。

だが同じ環境にしかいない、あるいは同じ環境しか体験していないと、見逃してしまう色、光、陰影、そして空気感がある。2004年にタスマニアで個展を開催した時、ギャラリーのキュレーターのパットさんから「常にIn and Outを繰りかえすことが大切」と教えていただいた。1988年からそれまで僕はオーストラリアの風景を中心に作品を撮り続けてきた。日本の風景や風土はほとんど撮っていなかった。

パットさんは、オーストラリアを撮ってきた眼で見ると、日本の色や光が違った視点で、あるいは見逃してしまう些細な光景を見つけられ、かつ外から見た新たな視点で日本が見られると、教えていただいた。そして日本を撮っていた眼、日本で暮らしている眼で見ることで、ほかのオーストラリア人の写真家と異なる眼で、常に新鮮なオーストラリアを見つけ撮ることが出来るという事を教えてくれた。常にIn and Outを繰り返すことで、新鮮な視点を保つことが出来る。これを僕は心がけている。特に外から帰ってくると、日本の四季の移ろい、それから湿度感、そして日本独自の色彩感が新鮮に感じる。その日本独特の色彩感と季節感を自分の心のままに表現する時に、Xはとても素直に自分の心にシンクロしてくれる。

今回、夏の光を感じさせる京都の昼下がり。冬のタスマニアの原始の森から帰って来た人間には、光と色が強烈だった。特に新緑と傘と紅葉の赤の対比、さらにちらりと見える五月晴れの空の青。そのビビットな感動を伝えるためにVelviaにして、EVFを見ながらクイックメニューでColorを選択して、少しだけ彩度をUPした。現場でEVFを覗きながらクイックメニューで詳細を煮詰めていくことで、より精度の高い心のままの撮って出しの作品を現場で作り上げることが出来る。常に現場での撮り手の心を反映して追い込み、完成度の高い画像を作りあげることで自分の世界観のストライクゾーンにあった絵作りが出来る。

現場で感じた心の感動を、ダイレクトに追い詰めることが出来ることで、In and Outの教えを生かすことが出来る。Xシリーズの色作りは常に自分の心とダイレクトにシンクロしてくれる。XなくしてはIn and Outを僕は実践することが出来ない。Xシリーズは僕の心の哲学そのものだ。

 






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by masabike | 2019-05-09 21:57 | 日本風景 | Comments(0)
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