パリジェンヌ

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FUJIFILM X-H1+Carl Zeiss Touit1.8/32mm


【和の「写心」《番外編》 By Masaaki Aihara】

「パリのレストランにて」フランス パリ
FUJIFILM X-H1 + Carl Zeiss Touit 32mmF1.8

パリのレストラン。料理の味もさることながら、スタッフのプロの仕事には感心させられた。程よいタイミングで、オーダーを取りに来る、何か欲しいなと思い眼が合うと素早く来てくれる。そしててきぱきとした綺麗な動作。食べる楽しみに集中してもらうために、お客に余分な動きや、心の乱れを起こさせない、そんな感じをレストランで食事をするたびに受けた。(たまたま運が良かっただけかもしれないが 笑)

パリ・モンパルナスのレストラン。このお店のメニューはステーキしかない。ウエイトレスさんが来て聞くことは、肉の焼き方と、ワインの種類のみ。忙しいランチタイム、クールにてきぱきとカッコよかった。運ばれてきたステーキはボリューミー。日本で想像する、おしゃれなフランス料理とは異なり、ガッツリ胃袋に挑戦してくるサイズだった。ステーキを食べていると「お味はいかがと?」と聞きに来てくれた。さりげなくおしゃれで、でもなにかとても温かみを感じる女性だった。

海外に旅をするとき、必ずその国の言葉であいさつと、写真を撮っても良いですか?というフレーズを覚えておく。挨拶と笑顔は、見知らぬ土地での、お互いのバリアを消してくれる。「写真を撮らせていただけないですか?」とお願いすると、快く承諾してくれた。5枚撮りお礼を述べると、かっこよくステーキのお皿を下げて去っていく。そして再び、テーブルへきて「デザートはいかが?」と言われ、彼女の笑顔に負けて、お腹がステーキでパンパンだったが「デザートください」とお願いしてしまった。笑顔はお客の財布を緩めて、ズボンのベルトをきつくする 笑

柔らかい照明の少し薄暗い店内、ボディー内手振れ防止機能のついているX-H1はムードのあるレストランでは強い味方となってくれる。そして静かな電子シャッターはお店の雰囲気を壊さない。誰もがカメラの音を気にすることなく、料理と会話を楽しんでくれる。雰囲気を壊さない、写真家を空気のような存在にしてくれる。それがパリでのX-H1だった。

レストランを出てメトロに乗ると、偶然、彼女に車内で出会った。僕は旅に行くと自分の撮った日本の風景のポストカードを持っていく。メトロの中で彼女に「これ僕の作品、日本の風景です」と言い、フィルムカメラTX-1で撮った、山水画のようなパノラマの四国の風景写真を渡した。すぐに彼女はスマホでポストカードに書いてある僕の名前と作品を検索していた。ちらりと眼があった時、微笑が印象的だった。何か富士フイルムのカメラと写真が世界の人をつないでくれているような気分になった。X-H1、パリに連れて来て間違いのない相棒だった。Merci !

 



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by masabike | 2019-03-08 08:59 | 2019 パリ | Comments(0)
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