摩周湖 月光夜曲

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【和の「写心」By Masaaki Aihara】


「月光湖水図」北海道 摩周湖
FUJIFILM X-T3 + FUJINON XF8-16mmF2.8 R LM WR

やっと思うアングルで撮れた。マイナス20度近い、夜の高みに張り出した湖の展望台で思い、うれしくなり、厳寒なのに体が熱くなった。10代のころから何度もここに立ち、この神秘の湖と対峙した。だがどうしても思うアングルが撮れない。このカルデラの外輪山を入れ込むだけの、引きが撮れるポジションがないからだ。今回初めて8mmというスーパーワイドアングルが撮れることで自分の思う視点が撮れた。しかも夜間撮影でだ。ニューフェイスの超広角ズームは、画角だけではなく開放値F2.8と明るいレンズ。少しでも明るさを稼ぎたい夜の撮影では、涙が出るほどうれしい。

この湖は、「霧の摩周湖」と呼ばれるだけあり、いつも霧の中で全貌が見えない。この夜、月は十四夜。しかも雲一つなく晴れている。真冬の張りつめた空気の中を月光が射貫くように湖を照らす。1秒でも早く、1秒でも長く撮っていたい。だが夜間撮影はなかなかAFが効かない。MFでの撮影は手間と時間がかかる。だがX-T3の進化したAFシステムは、速さだけではなく、暗所でもしっかり良い仕事をしてくれた。写真家を夜間のピント操作の手間から解放して、フレーミングとシャッターチャンスに集中させてくれる。そしてそれは被写体と向き合い、しっかり落ち着いて対話をする時間を生み出してくれる。被写体に集中できるからこそ、どんな寒い夜でも、そんなに過酷な状況でも、撮っていることを楽しく熱くさせてくれる。カメラの評価はスペックだけでは決められない。いかに被写体と対話し、自分の世界に没頭させてくれるかが素晴らしいカメラ。この夜も気が付くと、何時間も撮影し続けていた。そしてふとファインダーを横切るものがあった。摩周湖名物の霧だった。湖の女神に、「もう充分撮ったでしょ。もうお家に帰り、おやすみなさい」とお別れのあいさつを告げられた気がした。僕はカメラをしまい、里に下りる山道を下って行った。だがあまりにも幻想的な夜のため、翌日の朝起きたとき、もしかしたらあれは僕の夢の中の世界かなと思った。おそるおそるカメラの再生ボタンを押した。モニターには女神がほほ笑んでくれた月光の湖があった

明るくかつダイナミックなアングルを生み出すXF8-16mmとX-T3の高性能AFは、皆さんにも長年夢だったシーンを写せるチャンスをくれるはず。ぜひこの斬新な画角をお試しください。風景写真の王道はやはり広角レンズ!!お試しあれ。





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by masabike | 2019-02-07 07:28 | 日本風景 | Comments(0)
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