足元の宇宙











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【和の「写心」By Masaaki Aihara】

「足元の宇宙」群馬県 赤城山 大沼
FUJIFILM GFX 50S + FUJINON GF32-64mmF4 R LM WR

「相原君、足元の風景を見ていないんじゃないかな?」 オーストラリアを撮り始めて4~5年目のころ、ある敏腕写真編集者の方に言われたひとこと。
オーストラリアの砂漠を撮影した作品を見てくださった時に、そうアドバイスをいただいた。目の前に広がる広大な世界に目を奪われて、足元を見ていない。どんな世界も足元から広がる、そして足元の小さな世界を撮ることで、広大な砂漠の景色のスケール感が対比で表現できる。そのような趣旨だった。だが当時の僕は、砂漠なんて何もない、足元の風景なんて砂しかないよと、内心なんて無知なアドバイスしてくれたんだと反発した。それから数か月後、オーストラリアの真っ赤な砂漠で夜明けの撮影をしていた。朝のドタバタの撮影が一息ついて、カメラバッグにレンズをしまおうと思ったときに、砂漠の風紋の上に残された、トカゲの足跡に気がついた。まさにそれはアボリジナルアートの点描画の様だった。しまった、こんな世界があったんだ。目の前に広がる大きな風景しか見ていなかった、自分のアホさ加減が恥ずかしくなり罵った。広い風景、ダイナミックな風景、それは風景写真の醍醐味だが、必ずその対比となるものがある。それに気づくことで、大きな風景をよりしっかり表現できるように一歩前進できた気がした

群馬県 赤城山麓 大沼。全面結氷する湖だ。凍る湖に写り込む山の景色を狙いに行った。湖面を歩きながら、滑りやすい氷上なので足元をしっかり見ながら歩いていた。その時足元の模様に眼が止まった。湖面の氷の中の、気泡の模様だった。それはまるで無限の宇宙に広がる星雲でもあり、銀河でもあるようだった。その星々の様は微細な気泡、それと何層にも重なる氷の模様、その緻密さと奥行きの立体感を表現するためには、GFX 50Sの高画素が必要だった。高画素の画質は単に細かく写るだけではなく、奥行き感の質感描写があたかも3Dのように表現できる。足元の小さな宇宙、その底なしの世界を表現するのも、天に広がる宇宙まで続くような広大なオーストラリアの砂漠の世界もGFX 50Sなら表現できる。自分の世界観を妥協なく表現できるマシン、それが写真家には最も必要だと思う。



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by masabike | 2019-01-27 08:53 | 日本風景 | Comments(0)
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