お正月は光と影の処方箋

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FUJIFILM X-T2+FUJINON16mm

おかげさまで、7月に発売した「光と影の処方箋」も皆様のおかげで好調です。お正月はぜひ、ゴロゴロしながらお読みいただけるとありがたいです。初心者やテクニカル本が苦手なかたでも楽しめる内容です。テクニックよりも、撮るときの視点や内面をお話ししている本です

2019新たな視点をこの本で探していただければ幸いです

処方箋 上記作品 テキスト

自分の好きな画角を持つことが大切だ!


撮り方

 NZはもともとマオリ語で「白く長い雲がたなびく場所」だという事を撮影コーディーネーターさんにお聞きした。そのせいか雲がいつも以上に気になる。この日も車の中から見た瞬間に、この絵を撮ろうと、頭の中に絵コンテが出来た。レンズは16mm。雲を見つけてから車を停めシャッターを押すまで10数秒だった。まるで筆で描いたような雲が、空を舞っている。カラーよりモノクロを選んだ。カラーだと雲のグラデーションより、空の青さに目が行ってしまうからだ。画面下ぎりぎりまで地平線を下げ且つ、牧場の柵を入れることで、空の大きさを出した。画面右に青空部分を入れて、雲が右に進んでいる動きを出した。あと空を黒く落とすためにモノクロRでさらに、コントラスト調整でシャドー部を落として撮影した。空が黒く落ちたことで、雲がより強調された。もしRモードでなかったら、この雲の存在感は弱くなっていた。



処方箋

 自分の好きな画角を持つことは、とても大事だ。僕の場合は24mm(APS-C16mm)相当の画角。風景でも、スナップでも、鉄道でも意外とあとから、作品をまとめたりすると、この画角が多い。多分、20mmほどデフォルメが無く、28mmよりも広くダイナミックに写しこめるからかもしれない。あと好きな画角があると、大きな利点がある、とっさのときに自分が撮りたい画角が決まっているので、シャッターチャンスを逃すことが少ない。いい光や被写体を見たとき、ほぼ条件反射で頭に絵コンテが出るようになる。相手との距離感も無意識に測りにそこに立つことが出来る。そして撮りたい画角が決まっているので、無駄な動きが無く今回みたいに、フィルターモードや縦位置横位置と被写体の詰めを考える余裕が出て撮れる。いいことずくめだ。ちなみに映画ロードオブザリングは、この写真のあたりで撮影したそうで、スタッフからオークに気をつけろと言われた 笑







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by masabike | 2018-12-28 23:29 | 写真集等出版物 | Comments(0)
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