FUJIFILM X Series FBより転載 Junction

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【和の「写心」By Masaaki Aihara】

東京都 江北ジャンクション
FUJIFILM GFX 50S FUJINON GF32-64mmF4 R LM WR

2014年ごろから僕は、モノクロで且つ高画素のカメラで作品を撮り続けているテーマがある。それがKatachiと呼んでいるシリーズ。

自然、人工を問わず、物が持っているフォルム、シルエットの面白さ、機能美、生命美を撮り続けている。そしてその作品は必ずモノクロで被写体と正対しガチで撮ることにしている。「間」をとったり、加工したりせず。存在する物体と正面切って向かい合い撮ることにしている。

その時に必要になるのが、その物の存在感とカメラとその物の間にある空気感、あるいはその物の質量感。残念ながらこれは小さな画素では出ない。フィルム時代の大判的なものが求められる。

皆さんは驚くかもしれないが、僕は普段、東京にいる時は、不動産&建築の広告も撮っている。モデルルームや竣工写真などだ。その時、特にコンクリート打ちっぱなしの建物は、高画素のカメラが必要だ。理由はコンクリートの重量感を表現するためだ。デジタルカメラ黎明期には建築家は自分の作品である建物の重量感 質感が出ないからとフィルムでないと撮影をOKしないことも多かった。黎明期のデジタルの低い画素数では建築の重量感が出なかったからだ。
僕も当時はASTIA 100Fでコンクリート外観の建築をかなり撮った。だがフィルムのASTIA 100Fがなくなり、デジタルでASTIAの諧調と重量感を出すのは苦労した。だがこの1年GFX 50Sの登場でかなり楽になり心のストレスが無くなった。特にモノクロは、コンクリートや金属の重量感が良く表現できる。

ただ中判デジタルは誰でも気軽に買える、使えるものではなかった。昨日の夜までは。昨晩ドイツで行われているPhotokinaで「GFX 50R」が発表された。より薄くコンパクトになり、価格も多分コンパクトになるはずだ(笑) 中判デジタルが特別なものから、妥協しない作品を撮る身近なアイテムになったと思う。そして中判カメラがフィルム時代と同じように、作品撮りやコマーシャルの必須アイテムになるだろう。GFX 50S これから秋から冬の光でどんなKatachiを撮ろうか楽しみ。いつか中判デジタルの個展、楽しみに待っていただきたい。

 
Photography by Masaaki Aihara




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by masabike | 2018-09-27 09:20 | Tokyo City | Comments(0)
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