浅間国際フォトフェスティバル


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今回の旅の目的は、軽井沢の隣町 御代田町で開催されている、浅間国際フォトフェスティバルを見学すること。普段撮影している、リアルフォトの世界とは少し異なる部分もあるが、どのようなコンセプト、あるいは作家の内面をどのように表現するか?それがとても興味をそそられるからだ。そしてこのイベントはカメラメーカーのプロモーションをとは切り離された世界で、展開されている。今話題のフルサイズミラーレスもない。笑


何で撮るかではなく、何を表現するか!何を感じているか!それがとても大事なことであることを前面に押し出している、展覧会。メーカー展にありがちな、作例やお手本展示会ではなく、作品での真っ向勝負、コンセプトの具体化した作品を見せる、本来の展覧会があるべき姿の、正当な展覧会



そして写真を楽しむ気持ちを随所にちりばめている


今回の会場は以前あったメルシャン美術館を使用している。だからゆったりとした空間を使い、その空間を使い切る作品が展示されている。空間の中にどのように自分の作品が位置付けられるか、それはとても大切だ。おいしい料理を作り上げても、最後のお皿の盛り付けをないがしろにしないのと同じだ。意外と最後の盛り付けをないがしろにしている写真展がまだまだ日本には多いのが残念


でもいくらスペースがあっても地方でやっては集客が少ないので無意味でしょ?という人もいるだろう。でもそれは発想の転換。ただただ通りすがり、あるいは単にメーカーギャラリー巡りをしているから集客が多いことと、本当に見たくて見に来る人とどちらが自分の作品にとり有益化というのは後者だと思う


以前にタスマニアのギャラリーで個展を開催したとき、最寄りの空港から約2時間。世界遺産に隣接した山の中のギャラリーだった。集客は1日約200人。でもプリントは世界5大陸すべてに売れたし、それがステップになりアメリカ ドイツ 韓国でも個展が出来、多くのパブリックコレクションも生み出してくれた。何よりも世界中のどこかで僕の写真を愛してくれているお客様が出来たのがうれしい


だから都心から距離は最重要ではない。大切なのは創り上げる心、撮りたいと思う心だと思う。作例ではなく作品を作り上げればお客様はお越しいただける。いぜん、富山のミュゼふくおかで個展をさせていただいた時もそれは痛感した。







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上の3枚の作品は1方向から見ると、モノクロームの精霊のような作品だが、逆から見るとカラーの鮮やかな点描がのような作品だ。見せ方の対比もとても大切だという事を今回の展示では勉強になる




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そして今回は何よりも参加型のブースもある。実は上の写真は会場で撮っていただいた、ぼくと家内のシルエット。もちろん今回のエキシビションの作品として数分間存在した


この作品は感光材を塗った壁の前に立ち、ストロボを背後から照射され作り上げたもの。感光材が反応して影を残す数分間のみ存在する。まさに写心が光と影と時間のアートの原点だ。

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こちらの写真は猫のオブジェの前に立ち、カメラを向けると猫が自分を撮ってくれてSNSUPすることが出来る作品システム。これも参加型だ

コンテストの順位も、SNSのアカウントの数も関係なく、自分の心の中、自分の哲学をどう表現するか、いままさにカメラ大国から写心大国に脱皮する時を迎えたのではないだろうか?ミラーレス一眼が各社でそろいスペック競争の終わりが見えた時こそ、初めてカメラ大国から写心大国へのチャンスかもしれない








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by masabike | 2018-09-17 13:12 | 写真アート | Comments(0)
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