
LUMIX G9Pro+LEICA100~400mm+Lモノクローム
LUMIX G9Pro+LEICA200mm
サッカーワールドカップに毎日はまっている。90分集中する、選手たちの集中力は大変なものだと思う。しかも予選リーグで3試合連続。でもこれはフォトグラファーでも同じ。特にランドスケープフォトではどれだけ長く集中力を高いまま維持できるかが大切。サッカーの試合よりもしんどいのが、90分という時間枠がない。撮れるまでサドンデスの試合だ。しかももしかしたら撮れないかもしれない。フィールはさらに巨大。
今回のオーストラリアロケ、特に集中力が必要だったのが、波と砂丘。どちらも頭の中のイメージにどれだけ近いものが撮れるか、正解の無い世界。特に波のロケでは以前、フィルムだけの時代同じ場所で、気に行った波を撮るために100本のフィルムを使った。デジタルになるとコストは関係ないが、マイクロフォーサーズでより長玉が使えるようになったので、以前よりもより波のフォルムが気になった。
そして砂丘では、光と影の具合が、常に変化し続けて光を呼び探し選ぶのが大変だった。特に砂丘のある場所は、今までいつも快晴だったが、今回は曇りと雨が多く、一瞬の光、イメージ通りの光を6日間待ち続けた。朝晩砂丘の上で光と対峙し、「光よ来い」と念じるしかなかった。夜はくたくた。
でも毎日この単純で粘り強く、終わりのない光との対話と戦いをしなければ日本に帰れない。獲物がとれないハンターにはクライアントは用がない。思い通りの獲物を撮るために、粘り考え念じる。これをどれだけの意識の高さと長い時間出来るかが、作品の成否を分ける。いわば一番の極意かもしれない。集中力が続かないフォトグラファーはランドスケープでは致命傷だ。だから帰国すると何もしたくない症候群になる
オーストラリアの大地、日本の風景、落語の世界、鉄道すべて同じだ。この集中力のいる仕事が僕は大好きで天職だと思う
昨日還暦の誕生日を迎えたが、新たな輪廻転生の日だと、家内から言われた。その通りだと思った。これからのさらに新しい人生 次の60年ももっと高みの作品を集中力を上げて撮りつづけたい
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