フロストフラワー



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和の「写心」 By Masaaki Aihara】

「フロストフラワー」北海道 屈斜路湖
FUJIFILM X-T2+FUJINON XF16mmF1.4 R WR
フィルムシミュレーション ASTIA/ソフト
F11 ISO400

今日はバレンタインディ!ぼくはFacebookをご覧の皆様全員にチョコレートを差し上げたい気持ちがあるのですが、それは物理的に無理なので、氷のお花をお送りいたします。

これは北海道の屈斜路湖や阿寒湖などで厳冬の早朝にある一定の気象条件が重なると、見ることができる現象です。(詳しく書くとこれだけで記事がいっぱいになるので、皆様各自でネット検索していただけると助かります)

この日の気温はマイナス20度。思いきり、しばれました。(北海道方言で寒いという意味です)夜明けの屈斜路湖を撮影していると、明るくなるにつれ、あたり一面に花びらのようなものが広がっているのに驚きました。何かと思い、凍った湖の上に腹ばいになり、顔を近づけて花びらのようなものを観察すると、氷の結晶でした。まるで繊細なガラス細工の様でした。これを撮るために僕はそれまでのXF10-24mmズームレンズから単焦点XF16mmに交換しました。交換の理由は、最短撮影距離が短い(撮像面から15cm)ので、被写体にかなり近づけ、かつ少し絞り込むことで背景の景色も移しこむことができる。今回はF11まで絞りこみ、かつ手ブレしないようにISO感度を400にUPしました。フロストフラワーをアップで、かつ超ローアングルで撮るために、凍りついた湖の上に長時間寝そべるので、寒さで震えて手ブレしないようにするためです。そうすれば、すこし早目のシャッタースピードを選択できます。そして氷の白さと冷たい冬の青空を出すために、フィルムシミュレーションはASTIAにしました。Velviaですと少し暖かいブルーになるので、こうゆう時はASTIAが良いと思います。
撮影に夢中になり、都合1時間、氷の上に転がっていました。良い写真は撮れましたが体が冷凍食品のようになりました。このあと宿に帰り、暖かい温泉とスープを堪能した時は、まさに天国でした。厳寒の撮影、厳しいですが感動も大きいです。ぜひXとASTIAモードを使って、冬の色をあなたのアルバムに収めてください。

※マイナス20度はメーカー動作保証対象外となります。ご使用の際は、充分注意して撮影してください。




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by masabike | 2018-02-14 23:18 | 日本風景 | Comments(0)
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