紅一点


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紅一点

FUJIFILM X-T2+CarlZeiss Touit 12mm

東京都 文京区

 紅葉シーズンが終わると、何か祭りが終わったようにさびしがる風景写真系の方が多い。でも僕は天邪鬼な性格なのか、紅葉が終わりに近づくと、自分の好みの被写体が撮れると、少しうれしくなる。自分の好みの被写体とは、葉が落ちて樹本来の形が現れるシーンだ。枝振りや幹の形、そこに無上の写欲が湧く。もちろん色彩のあふれる紅葉の撮影も楽しい。でも色に惑わされてその物の形やシルエットを見失いがちになる。樹の持つ生命力 、自然の造形美を表現したい時、紅葉の終わりころは、写欲が湧きあがる季節の到来となる

 12月の公園、陽も暮れかかり、冬の陽の短さが、あたりを寂しい気持ちに包む。僕は最後の光に照らし出された、力強い樹や枝を探していた。そんな時に、残り陽に向かい伸びる力強い枝に呼び止められた。最後の紅葉の葉が彩りを放っていた。今年の見納めだよ、撮って撮ってと言われているみたいだった。


この場所はいつも遊びに来る公園。ホームグラウンド。遠くに行かなくても、自分の大好きな光や影と遊べるホームグランドを持つことが良い作品を撮る秘訣。通勤通学の途中、10分いや5分でも光と遊べる場所をぜひ見つけてほしい。この作品を撮ったのは昨年の年末。僕は家のリホームと、そのための引っ越しで、全然撮影に行く時間がなかった。1分でいいから空を見つめて写真が撮りたい、そう強く思うからこそ、いつもT2を持ち歩いていた。仕事やリホームの打ち合わせに行くとき、いつもメッセンジャーバッグにT2がいた。

もし今、昨年の僕と同じ気持ちの人がいたら、T2よりさらに小型のX-E3を勧める。通勤通学のバッグにも忍ばせられる。忙し師走。気分転換に冬の空を見つめながら写真を撮るとよいかもしれない。Xはいつもあなたの心を裏切らない、素晴らしい光と色、そして元気になる気持ちを捉えてくれる。ぜひ今年最後の光をXで!!



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by masabike | 2017-12-28 08:41 | Comments(0)
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