スペックに出ないことの大切さ

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LUMIX G9+LEICA12~60mm

LUMIX G9、LUMIXシリーズの静止画フラッグシップ。その凄さ素晴らしさはスペックに出ないところにある。一番素晴らしさは、そのシャッターボタンフィーリング。オリンピック&報道の現場で活躍する 他社のフラッグシップと同等のフィーリング。心の中でシャッターを押したいと、念じた瞬間に、わずかな指の筋肉の動きを察知してくれて、シャッターが切れる。そんな感じだ。スペックだけで評価するのは実は、とても簡単でとても手抜きな評価。カメラは他社機とのスペック比較評価で、良い評価を得るために進化するわけではない。良い光と時を捕まえて良い作品をとるために進化する。

これはXシリーズでもNikon D5でも言えること。すごみはスペックに出ない。ある意味文章と同じかもしれない。行間にひそむものを読み解くのが優秀な編集者。カメラのスペックの背後にあることを感じ使い切ることが良いフォトグラファーだと思う


だから真剣に作品造り、あるいは限界で使わないとわからない。HONDAが過去、モータースポーツをするときに本田宗一郎さんが「レースは走る実験室」と言ったのはまさにそのことだと思う。TOPのF1ドライバーやMOTO GPライダーはスペックに出ない、フィーリングを、数値化に置き換えて、エンジニアやメカニック伝えることができる。だからよりセッティングや開発が完璧にできる。そうではないドライバーやライダーは、TOPバトルにおいていかれる


フォトグラファーもそうだ。作品を作りながらいかに、自分の使いやすいあるいは必撮のシステムにしていくか? 数値に出ないところを探り、それを数値化あるいは、客観的評価と主観的評価に分けて、エンジニアに伝えること。それがテストレポートカメラマンとの大きな違い。そしてもちろん開発もしながらキラーフォトを撮ることも忘れない






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by masabike | 2017-12-08 07:46 | カメラ | Comments(0)
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