幽玄の時 FUJIFILM X Series より転載

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【和の「写心」 By Masaaki Aihara】

「幽玄の時」大阪府・池田市
FUJIFILM X-T2 + FUJINON XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR
ISO6400 電子シャッター使用

学生時代に篠山紀信さんの薪能の作品を拝見した。それ以来、一度は薪能を撮影してみたいと思っていた。だが音の問題等で不可能だった。技術の進化は不可能なものを可能にしてくれる。デジタル+ミラーレス化による電子無音シャッターやISO高感度性能は写真表現に革命をもたらすと思う。

落語の作品でも従来は、羽織を着ている高座の写真が多かった。あるいは能楽や他の伝統芸でも、同じようなシーンや、主役の演者さんの写真のみで脇役やあるいは楽屋、舞台の袖の写真は関係者が撮影したもの以外はほとんどなかった。それは音が問題で撮影させてもらえなかったからだ。落語を例にとるならば、一般のメディア取材では、演者さんから「枕の間だけ撮影はOKですよ」と言われていたそうです。「枕」つまり本題に入る前の、さわりの部分。その時は落語家さんは羽織を着ている。そして羽織を脱ぐと、ここから本題という合図なので、そこで撮影は終了。つまり、さびの部分や下げの部分が撮影できない。

能楽であれば、どこどこの能楽堂で、この決めのシーンのみ撮影OKだと聞いた。だからいつも似た写真が多く、かつ主役以外の演者さんや鼓の人の写真などもほとんどない。つまり日本文化を海外に伝えようとしても、なかなか写真が少なかった。2020 TOKYOに向けて、いろいろなカメラメーカーがオリンピックを目指して躍起になっている。だがもうひとつ、クールジャパンの文化の発信というのも2020に向けて大事なことだと思う。Xシリーズ電子無音シャッター+高感度性能+FUJINONレンズ群は、われわれ日本人ですら見たことがなかった日本の伝統文化、芸能の奥深い一面を世界に向けて発信してくれると思う。写真が全アートの中で、唯一持っている記録性での力の発揮場所でもあると思う。夏休み、地方地方で、独特の盆踊りや夏祭りがあると思う、ぜひそれをXで記録して、世界に向けて発信しよう。意外とあなたのX作品が世界の注目の的になるかもしれない。

 
撮影協力 いけだ市民文化振興財団













by masabike | 2017-07-19 07:37 | 写真アート | Comments(0)
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