FUJIFILM X series Facebook 6月14日より転載 

FUJIFILM X series Facebook 6月14日より転載 _f0050534_06060888.jpg

「しずくの森」 長野県 高ボッチ山
FUJIFILM X-T2 + FUJINON XF10-24mmF4 R OIS
フィルムシミュレーション ASTIA/ソフト
ホワイトバランス 晴天 ISO1250

キャンプで朝起きると土砂降りの雨。だが森の中に入れば、雨は森の質感を上げてくれる味方になることも多い。夜明けの森に入り、お気に入りの木を探す。一本の木が新芽の枝を伸ばして、「こっちに来て撮ってよ」と手招きしているようだった。僕はそれまで装着していたXF16-55mmからXF10-24mmにレンズを変えた。撮影ポジションに引きの余裕はあったが、画角の問題ではなく遠近感のデフォルメが欲しかった。木が長く伸ばしてきた枝を強調するためにワイド端の10mmにした。伸ばした枝を強調するとともに、背後の森の情感も写しこめるからだ。

そしてレンズ直前の枝は風で揺れている。そこでISO感度を1250にする。
最低限の感度UPでぶれないシャッタースピードを選択した。それに露出補正と彩度も調整。撮影時に微妙に調整して味付けをすることで、画像処理をする手間と時間が省ける。そしてXはスペックもメニュー選択も、現場で画像造りを追いこむことに長けている映像捕獲マシンだと思う。

そして感度を1250にあげたことにより、枝々に付く水滴もきちんと表現できた。
雨の中を自由に表現するためにはISO感度とシャッタースピード、そしてホワイトバランスが大きな要となってくる。

そして雨の中を楽しく撮ることは、カメラだけではなく装備も大事。しっかりした長靴も大事。足元がぬれると気分もブルーになり疲労も増す。おしゃれでしっかりした長靴も楽しく撮影するアイテムとなる。またカメラごと覆えるポンチョあるいはしっかりしたレインギア。ともかく、濡れると撮影意欲は半減する。そして派手な色を選ぶこと。目立たないと、雨の中、車にぶつけられたりもするので、まずは目立つレインギアを用意。実はこんな形から入ることも大事。形が整うと、使ってみたいと気分がウキウキするからだ。

すべて整ったら次の雨、森の中に行ってください。素晴らしい生き生きとした木のポートレイトが撮れるはずだ。






by masabike | 2017-06-23 06:15 | 日本風景 | Comments(0)
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