FUJIFILM X series FB 5月17日より




【和の「写心」 By Masaaki Aihara】

「花精満開図」 山梨県 勝沼付近
FUJIFILM X-Pro2 + FUJINON XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR
フィルムシミュレーション Velvia/ビビッド

春から初夏にかけて、Xシリーズが最も威力を発揮する季節。秋の紅葉と並びこの季節は桜をはじめとする花々、新緑など色の彩度が求められつつ、空間も求められる。そんな時にフィルムシミュレーション(以下FS)とホワイトバランス(以下WB)の組み合わせは現場での作品の追い込みにつながる。

今回は桃の色の、香るような強烈さを出すために、あえて彩度を+1にしている。通常僕はVelviaの場合は彩度を-1にして、色がキンキンしないようにしている。そしてWBは晴天モード。AUTOにすると、フィルム作品と同じような、太陽光の時間での色かぶりがなくなり、写真展でフィルム作品と並列の場合バランスが悪くなる。この組み合わせで、甲府盆地の強烈な晴天の光でキラキラ輝く、桃の色が撮れたと思う。

前にも書いたように、僕は常にプリントでの仕上がりを意識して撮影している。特に桃や桜は、得てして色、特に彩度が派手になりやすい。広告やスマホで見る場合は彩度が派手なほうが目立ってよい場合もあるが、写真展では目が疲れてしまう。そこでプリント引き延ばしをしたとき、見やすいFS&WBを選んでいる。特に桜や桃はついつい、自分でプリントすると、彩度を上げてギンギンな作品になりやすい。そんなときにプリントに馴れたカメラ屋さんやプロショップのオペレーターさんたちと、コミュニケーションをしてプリントすると、現場での感じが上手によみがえる。XのFS&WBの組み合わせと、お店とのコミュニケーションを上手に使うと、だいぶ自分での画像処理の手間が省け、写真本来の持つ撮る楽しみに集中できる。写真はとても料理と似ていると思う。撮ったばかりの写真は、まだ鍋の中にあるお料理と同じ。お皿というものに盛り付けて初めて料理となる。写真もプリントして、できればPhotobookや額装して初めて、写真として完成すると思う。ぜひGWで撮ったX作品を皆さんもプリントしてください。「FUJIFILM 50,000人の写真展」にもまだ間に合いますよ。傑作はぜひプリントに!!僕も「50,000人の写真展」出します!!
お楽しみに!






by masabike | 2017-05-24 10:36 | 日本風景 | Comments(0)
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