Tokyo moment by FUJIFILM X-T2+FUJINON35mm

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FUJIFILM X-T2+FUJINON35mm


X-T2は風景、スナップ、そして鉄道とこの数ヶ月大活躍してくれた。そしていま4K動画にもトライしている。ただ予想上に苦戦している。これはカメラのソフトやハード面ではなく、撮り手の僕自身の問題だ。プリント写真や、同じ動画でも映画とは異なりテレビで見る4K映像は、それぞれのデバイスや見る環境によりかなり、映像の見栄えが異なる。だからその見栄えのあんばいを考慮した、作画&撮影をしなければならない。ただ4Kで物が動いていれば良いというものではない。

だからかなり今勉強中だ。ただ動画で作品を撮る為には膨大な量の、名作と言われる映画や、すぐれたCMなどを見て研鑚しないとだめだと感じた。ただ鉄道が動いて撮れる。ただ野鳥がかわいく動いて撮れる、これではだめだ。何が自分の映像の下手さなのかを冷静に分析する必要がある。カメラの周辺機器の問題もある。問題はエベレストより高く、解決するための悩みはマリアナ海溝よりも深い


先日映像の勉強でヴィム・ベンダースのセバスチャンサルガドのジュネシスのドキュメンタリーDVDを買った。そこには勉強材料と問題解決の糸口がたくさんあった。あとスチル写真で、サルガドがシロクマを狙うシーンがある。でも彼はシャッターを押さなかった。絶好の撮影距離であるにもかかわらず。彼のコメントは「バックが良くない、これでは単に生態写真だ」とある。作品と写真の違いを見せつけるシーンだった。多くの動物やネイチャー系写真家が、作品と図鑑的な記録とはき違えている。自分はどちらの立場で写真を撮るのか、それを考えるにはとても素晴らしい映像だった。もちろん記録や図鑑の撮影がダメとは言っていない。ただ僕の視点は作品として撮る、そして生態も理解してもらえればと思う。ナショジオ的な観点だと思う

ぜひサルガドを撮影したヴィム・ヴェンダースご覧ください。動画も静止画もどちらも勉強になります







by masabike | 2016-07-19 10:46 | Comments(1)
Commented by amselstillalive at 2016-07-19 17:10
こんにちは。昨年ベルリンで開催されたサルガド展を参観しました。大きく引き伸ばされた作品の細部の粗さがめだってどうしてかな、と不思議に思いました。

サルガドはC社のプロ用ハイエンドを使用しているのが映画の画面からもわかりますし、C社のHPでもサルガドのインタヴューを掲載しています。http://cpn.canon-europe.com/content/interviews/salgado_genesis.do?page=3
18MPセンサーではやはり引き伸ばすと粗が目立つのでしょうか?

また、サルガドの撮影モチーフからすれば1DXはあまり相応しい機材とはいえないと思いますが。元来銀塩カメラで数々の名作を生み出した巨匠にとっては高精細なデジタル・イメージは必要ないのかもしれません。映画でもネガが好きでデジタルで撮影したものをいちどネガ化してみるとも発言していました。そうであっても、サルガド師にはいちどFuji Xで撮影してみて欲しいものであります。

最後に映画のタイトルですが、日本では『地球へのラブレター』などという変なものだったらしいですが、原題は『Das Salz der Erde』(「地の塩」)です。『Genesis』 (創世記)の作家には実に相応しいタイトルです。原題を直訳しただけでよかったと思いますが、まあ業界の大人の事情があったのでしょうね凹凸

FBをフォローさせていただきました。こちらは写真以外の雑多なものを上げているので「お友達申請」は遠慮させていただきました。今後もベンキョーさせていただきます。ありがとうございました。
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