庭の春 FUJIFILM  X Series Face bookより

庭の春 FUJIFILM  X Series Face bookより_f0050534_10322180.jpg


【和の「写心」 By Masaaki Aihara】

「春香早朝図」 東京
FUJIFILM X-Pro2 + FUJINON XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR
フィルムシミュレーション ASTIA/ソフト Color +3
電子シャッター使用

朝ポストに郵便を取りに出たとき、少し甘い春の香りが、「郵便よりも庭を見てごらん」とささやいてくれた。10日ばかり旅に出ていた、その間に庭のカイドウの花が満開になっていた、というよりもそろそろフィナーレを迎えていた。旅の前には忙しくて、日常をゆっくり見つめる時間がなかった。

柔らかい花曇りの光が、庭を撮影スタジオに変えくれた。僕は大急ぎで作業場に戻り旅の装備のままの機材からX-Pro2とXF100-400mmを選ぶ。超望遠は単に遠くの鳥やスポーツを撮るためだけではなく、風景を切り取り、その浅い被写界深度で単純化できる。しかも270mmという超望遠レンズの画角は、日常の視点のなかにある庭の風景から、非日常の視点を抽出してくれた。

ただ超望遠域はとてもカメラブレしやすい。今回は三脚を使い撮影したが、少しでもブレが少ない、電子シャッターを使用した。メカニカルな動作がないのでシャッターブレがほとんどない。

そして今回は色再現もかなり迷った。当初Velvia モードを使ったが、そうすると花のピンクとまわりの葉のグリーンが強くなりすぎてしまったので、朝の柔らかい光の感じが失せてしまった。そこでASTIAモードを選択した。通常は僕はASTIAのColorはマイナス1~2にしている。その選択で最初に撮影したが、カイドウの花のピンクが落ち着きすぎてしまった。そこでColorモードを0,+1,+2,+3と変えていった。個人的に自分の心の中にあった色と+3で合致した。
フィルムシミューレーションを上手に使うと、ほぼ撮って出しで作品にできる。煩わしい、画像処理から解放され、そのあいた時間を撮影現場に費やすことが出来る。写真はあくまで現場の光と影と時と遊ぶ趣味でありアートだと僕は思う。最後にもう一つ、ファインダーを覗きながら、色の変化を確認しながら撮影できることも、ミラーレスタイプの便利さだ。
XとXFレンズを使いGW、遠くに行かなくても、あなたのお家の窓辺や庭を作品にしてみてください。意外な発見があるかもしれません。Good Luck!!





by masabike | 2016-05-01 10:33 | マイガーデン | Comments(0)
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