28年前 ここが未来にわたるかけ橋

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FUJIFILM X30


Palomaの看板のある、何の変哲もない雑居ビル。28年まえここから僕のオーストラリアの旅は始まった。1987年当時まだ格安航空券は一般的ではなかった。87年12月に会社に辞表を出す前に、オーストラリアに行く格安航空券を探し始めた。仕事関係のひとから「新宿西口に秀インターナショナルと言う会社があり、航空券が安いよ」と言われて、その会社に行くと雑居ビルの6階。でもエレベーターは5階までしかない。エレベーター前に張り紙があり「秀インターナショナルにお越しのお客様は5階から階段でお越しください」と書いてあり思わず「え~~」。そして5階で降りて階段を上がると屋上にバラック風建物があり「秀インターナショナル」の看板が。本当にここで航空券を買って飛行機に乗れるのかな?と思いつつ店内へ。すると「成田~バンコク」「成田~ホノルル」とか書いた行き先と金額を書いた、飲み屋のメニューみたいな短冊が何百枚も張ってあった。不安は募る一方。呆然としているとスタッフの方が「どちらまで行かれるのですか?」と聞かれたのでシドニーです・と答えて、直行便でなくても安ければよいですと言うことで「成田~北京~シドニー 中華航空? 北京観光つきで」予約した。2週間ぐらいたつと「北京のフライトが運休になるので他はいかがですか?」とのことで「成田~香港~ブリスベン~シドニー」を予約した。1週間後に発券を取に行くが不安は増大。受け取るときにお店の男性スタッフに「本当にここで買ったチケットで飛行機に乗れますよね?」と尋ねると「大丈夫ですよ、ご安心ください。わたし社長ですので何かあったらお電話ください」と名刺をいただいた。そしてオーストラリアへ。無事に旅も終わり帰国した。しばらくしたら秀インターナショナルからDMが届いた。内容は「弊社はxx月xx日から社名を変更いたします。新しい社名はHISとなります」との内容だった。その当時は「へ~~」だったが、その後は皆様ご存知のようにHISさんは破竹の勢いで大手旅行会社へ。10年程前ある新聞広告の撮影でHIS澤田社長氏を撮影することになった。当然自己紹介、お名刺をいただく際に「初めまして」と言われたので「当然覚えていないと思いますが、20数年前~~」と言うお話をすると、驚かれていました。

新宿西口の歩道橋を渡るといつも、28年前不安でおどおどしながらこの歩道橋を渡る自分の姿が眼に浮かびます。この歩道橋は僕の未来への橋渡しとなりました 




by masabike | 2015-12-23 09:24 | | Comments(0)
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