杉本 博司 展覧会 千葉市立美術館

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週末に専属学芸員さんと千葉市立美術館に、お勉強に行きました。杉本博展、何度見ても勉強になります。アートがネットだけでは語れないことを、この展覧会も証明しています。ネットで見れるから、展覧会に行かないのは、大きな間違いであると感じます。物理的に、行けないのならばともかく、行ける環境で行かないのは、大きな損失です。

 自分の写真展でも、お客様から「オリジナルの作品を拝見して、ネットで見るのとは全然違うので感動しました」とお褒めの言葉をよく頂戴します。それぐらい、ネットで見る写真と、写真展で見るオリジナルは差があります。だから、物理的な問題がなければぜひオリジナルを見ていただきたいというのが、全写真家の意見であり、気持ちだと思います。オリジナルとネットがどれぐらい違うのかと言えば、レストランの前で、サンプルのロウ細工の料理を見て「これで内容が分かったから食べなくてもよい」とか「試食で一口食べたから食べなくてもよい」と言うのと同じぐらいのことです

ほとんどの写真家が、写真展に臨むときには、展示する時のコンセプトや哲学、ストーリ性、全体の諧調、展示会場を見渡した時の世界観などなどを考えて、撮影そして展示します。ブログやface bookで写真をUPする時とは全然違います。そして何よりもプリントからにじみ出るオーラが会場には存在します


今回の杉本さんの展覧会、最初の部屋は「海景」でした。入った瞬間に「杉本ワールド」に引き込まれます。そして、いっけん誰でも撮れそうな「海景」が見れば見るほど緻密な計算で撮られていることがわかります。「劇場」もそうです。そして、いずれの作品も展示する時を考えて撮影していることが良くわかります。そして何よりも、今回僕が驚いたのは「海景」「劇場」はもう完結した作品群だと思っていたのですが、まだ現在進行形で、撮影を新たにしている点も驚きました。写真展はネットで見れば充分と、おもっている方ほど今回の「杉本 博 展覧会」見ていただきたいです。スペックではない被写体とカメラの間に潜むものを写すのが写真と言うことが良くわかります


追申
今回の展覧会、フラッシュや三脚を使わなければ、会場の撮影はOKです。今回は知らなかったので、タブレットで泣く泣くとりました


by masabike | 2015-12-07 21:18 | 写真アート | Comments(0)
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