濱谷 浩 写真展 新潟県立近代美術館

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FUJIFILM X30

 昨日のお昼前に急に思い立って新潟県長岡にある新潟県立近代美術館で開催中の濱谷浩写真展に行きました。写真集等では今まで作品は大好きで拝見していましたがオリジナルプリントは見たことがなかったので、オリジを見たい家内も連れて長岡まで行きました。特に今回は、「雪国」のオリジナルを見たかったので


遅く出たので、渋滞にもはまらず家から3時間半で長岡まで。15時から見ましたが、閉館ギリギリの17時までみっちり見ました。ものすごい疲れました。まるで時代の立会人のように日本の1930~1960年代をぎっちり撮られています。1930~1940年代の東京の写真では銀座で当時のモボモガが楽しそうに時代を謳歌しています。かなり昔の銀座は、今以上におしゃれだったみたいです。でも数年後、戦争で廃墟と化すのを知っていると「あと数年でそこは廃墟となるし、多くの人がなくなるし、大変な時代になるんですよ」とタイムマシンがあるのならば忠告に行きたかったです。でももしかしたら今もそんな時代なのかもしれません。

また特に雪国と裏日本の作品群はプリントから作者の力がほとばしります。まさに写心です。先週見たマーガレットバークホワイト氏とあることが共通しています。被写体にきっちり向き合い直球勝負です。逃げずに正面から被写体に向き合い、その被写体の一番の核心を切り取っています。昨今作品の甘さを展示の技法やフォトグラファーのキャラクターやトークでごまかす人が多いです。やはりきちんとした作品を撮ってフォトグラファーで、キャラクターも展示の仕掛けもきちんとした作品があってその上に成り立ちます。作品の弱さを見せ方でカバーするのでは写真展を見終わっても疲れません



今回作品は200店、見るのにみっちり2時間。そして全作品はほぼ同じ大きさで淡々と飾られていました。テクニックではない視点で見せる作品群でした見終わりくたくたに疲れました。でも往復550kmは遠くなかったです。ぜひ20代30代の方、スタジオ系のフォトグラファーの方、そしてゆるい系の写真好きの方に見ていただきたいです。神奈川の平塚市民美術館でも濱谷氏の展覧会を開催しております。図録も素晴らしいです


追申
僕に最初、小学4年生の時カメラの手ほどきをしていただいたのが家の隣に住んでいた、濱谷氏のお弟子さんの江田さんという方でしたので、それ以来のあこがれの写真家でした


by masabike | 2015-08-24 07:54 | 写真展 | Comments(0)
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