富士フイルム Xシリーズ face book 5月13日より転載


【和の「写心」 By Masaaki Aihara】

「荒天薄暮図」
オーストラリア・タスマニア州 ロッキーケープ国立公園
FUJIFILM X-T1 + 新製品FUJINON XF16mm/1.4(5/21発売予定)

タスマニアとオーストラリア本土を隔てる海峡・バスストレート。ここはいつも荒れた天気が続く。世界の船の難所にも数えられている。だがその強い偏西風がタスマニアに世界で最も綺麗な空気をもたらしてくれる。

この日もバスストレートに面したロッキーケープ国立公園は風と波飛沫が荒れ狂う。この海岸はその荒れ狂う並みを切り裂くナイフのような岩がどこまでも続く。撮影で歩き回るのも一苦労。そんな時に機材の軽さはとても助かる。そして強風に混じり雨も降る。防塵防滴機能のX-T1とXF16mmの組み合わせはこの大自然を撮れと言わんばかりに存在感を写真家に示してくれる。
特にXF16mmのパースペクティブは丁度良いデフォルメ感。主張しすぎず、でも広いオーストラリアの風景をしっかりおさめてくれる。また明るいF値は夕方の撮影では強力な武器になる。そして切れの良い映像でもカリカリではない。柔らかさの中にしっかりとした芯がある作品が撮れる。今回のオーストラリアロケは6週間で700GBぐらい撮影したが、そのうちの5割強が、X-T1にXF16mmの組み合わせ。これからはこの組み合わせでコマーシャルの撮影も増えてくるはずだ。今一番僕のお気に入りのレンズだ。できればX100T 16mmバージョンが欲しいくらいだ

そんなお気に入りの機材でも容赦なく、僕は機材をかなり酷使する。どちらかと言えば手荒に扱う方だ。だが写真家にとってカメラは趣味の道具でもなく嗜好品でもない。作品を創り上げる道具でありマシンであり光と時間を捕獲する武器だ。一枚の最高の作品、満足する作品が撮れるなら、その対価にカメラやレンズを犠牲にしてもよいと思う(メーカーのエンジニアやマーケティングの皆さんがこれを読んだら泣いてやめてくれというと思う(笑))
だがここで間違わないでほしい。手荒く扱うことと雑に扱うことは違う。撮影が終わると必ずキャンプで機材の清掃をする。また必ず東京に戻ると清掃&メンテナンスにサービスセンターに行く。かなり頻繁に僕はサービスセンターに行く。もしかしたらXフォトグラファーで一番サービスセンターに行くと思う。カメラというマシンを使う以上、作品作りは自分だけではできない、しっかりしたサービス体制、サービスクルーがあるXシリーズだからこそ安心して使える。F1レースでドライバーが自分でガソリン補給やタイヤ交換をしたら優勝できない。優勝にはピットクルーの力が大きい。カメラも同じだ。よい作品の成功の半分はクルーやエンジニアたちの力だ。富士フイルムは長い写真フィルムの歴史で多くのプロカメラマンに対応してきた。その長い歴史のノウハウがXにも生き続けている。カメラを買う、レンズを買うことは単に製品を買うのではなく、そのメーカーの哲学と心を買うことになる。写真から「写心」に昇華させてくれるXシリーズと富士フイルム。ネオパンSSやネオパンFの時代から30年使い続けているが、その哲学は僕の多くの作品を生み出しくれた。あなたは単に安いから、単に機能が多いからでカメラを選びますか?単にチャートテストの結果が良いからレンズを買いますか?僕は買わない。作品作りの機材は自分の体の一部。自分の心と哲学にシンクロして一心同体になってくれる機材を使いつづける。だから僕は今X-T1を選ぶ。そして富士フイルム80年の哲学は僕の作品作りを裏切らない。あなたは機能だけでカメラを選びますか?

Photography by Masaaki Aihara
http://fujifilm-x.com/photographers/ja/masaaki_aihara_07/


http://aiharap.exblog.jp/



by masabike | 2015-05-14 14:09 | タスマニア | Comments(0)
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